フロントエンジンの「グランドツアラー」も投入か マクラーレン、5億ポンドの事業拡大計画を発表(後編) エンジン内製化
公開 : 2026.09.18 11:50
マクラーレンが大規模な事業拡大計画を発表しました。5億ポンド(約1000億円)を投じて英国に新工場を建設し、SUVなどのモデルラインナップを拡充。さらには2種類のエンジンを自社開発・生産します。
新たなSUVモデルの活躍に期待
マクラーレンが2030年までに発売を予定しているSUVは、今後数年間での販売台数増加に大きく貢献するはずだ。ストラウガン氏は具体的な目標台数については言及を避けたが、アストン マーティンDBX、ランボルギーニ・ウルス、ベントレー・ベンテイガといった競合車の成功を例に挙げ、いずれも各メーカーにおいてベストセラー車になっていると指摘した。
「販売台数の目標については、このモデルがどこまで伸びるか、皆さんにも想像がつくでしょう」と同氏は述べ、マクラーレンの販売台数が「ランキングで2位のメーカーの約半分」であることを指摘した。2位のメーカーとは、年間約6000台を販売するアストン マーティンのことを指している。

ラインナップと生産体制の刷新を進めるものの、マクラーレンはウォーキング本社工場でのミドシップ・スーパーカーの生産を継続する意向だ。ジャガーが前世代のラインナップと新しいタイプ01の間に設けたような1年間の「移行期間」はない。
「マクラーレンのような小規模な企業には、そんな余裕はありません」とストラウガン氏は述べた。「ですが、可能な限り迅速に新製品を段階的に導入していくつもりです。それも、そう遠くない将来の話です」
グランドツアラー登場の可能性も
このSUVの導入を皮切りに、マクラーレンはこれまで参入していなかったもう1つの車種セグメントへと足を踏み入れることになるだろう。現在のスーパーカーよりもラグジュアリー性に重点を置いた、フロントエンジンモデルが登場する見込みだ。
戦略上確定しているのはSUVのみだが、ストラウガン氏は「現時点で具体的な計画があるわけではありませんが、興味深いのは、エンジンをフロントに搭載すれば、新しい可能性が広がるということです」と述べている。

同氏は、SUVの発売後に追加投入が見込まれる車種セグメントについては明言を避けたが、関連モデルが販売台数の拡大に大きく貢献する可能性を示唆した。
ライバル他社と比較して、マクラーレンのラインナップに顕著な空白があるのは、フロントエンジン・グランドツアラーのセグメントだ。このセグメントには現在、ベントレー・コンチネンタル、アストン マーティンDB12、フェラーリ・アマルフィなどが名を連ねており、いずれもSUVの兄弟車と密接な関係にある。
マクラーレンは新型SUVのプラットフォームを流用し、2019年に発売した『GT』に代わるフロントエンジンのグランドツアラーの投入を検討している可能性がある。






















