BMW X7 詳細データテスト 走りと快適性との好バランス M由来のV8 真正Mモデル並みの速さ

公開 : 2023.04.08 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

BMWのiドライブ8は、機能が充実している上に驚かされるような要素も備える。しかし、従来型ほどは直観的に操作できない。

それは単に、画面上のアイコンが多すぎて、ロータリー式コントローラーでも、タッチ操作でも、やたらスクロールしなければならないから。しかも、画面へ手を伸ばすと、身体が不自然に前傾せざるを得なくなる。

タッチ式ディスプレイへの依存度がやや増し、アイコンが多すぎるきらいはあるが、それが気になるのはBMWのインフォテインメントへの期待値の高さゆえだ。
タッチ式ディスプレイへの依存度がやや増し、アイコンが多すぎるきらいはあるが、それが気になるのはBMWのインフォテインメントへの期待値の高さゆえだ。    MAX EDLESTON

また、エアコン関連の一部の操作がタッチ画面へ移行した。そのため、調整をする際に、視線を路上から外す時間が長くなってしまっている。

とはいうものの、広い曲面ディスプレイはこの上なくシャープで多機能だ。そして、Apple CarPlayやAndroid Autoが、もともとシステムに組み込まれているソフトであるかのように使える。加えて、M60iのオーディオは20スピーカーのバウワース&ウィルキンス・ダイヤモンドサラウンドが標準仕様で、サウンドの明瞭さや深さは際立っている。

さらに注目すべきは、オプションのトラベル&コンフォートシステム。2列目と3列目にUSB−Cポートが多数用意され、前席のヘッドレストにタブレットが設置される。

燈火類

ロービームとハイビームが別モジュールとなったヘッドライトには、マトリックスLEDテクノロジーとコーナリングライト機能を標準装備。みごとな出来栄えで、欠点は見つけられなかった。

ステアリングとペダル

このサイズのクルマとしては、ドライビングポジションはトップレベル。シートは広く、驚くほど低く下げられるが、あまり下げるとこのクルマのキモを外してしまう。ステアリングコラムの調整機能も上々だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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