【主力モデルにPHEV追加】ヒュンダイ・ツーソン・プラグイン・ハイブリッドへ試乗 4代目

公開 : 2021.08.06 08:25

英国ではヒュンダイのベストセラーとなっている、中型SUVのツーソン。追加されたプラグイン・ハイブリッドを、英国編集部が評価しました。

ヒュンダイの主力モデルにPHEV追加

text:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
2004年以来、ヒュンダイの主力選手になってきたツーソン。英国ではシェアを拡大し、最も売れているヒュンダイでもあり、ファミリー・フレンドリーなモデルとしてブランドの最前線に位置づけられている。

ツーソンはモデルチェンジを受け、英国では2021年に4代目へ交代した。フロントグリルとLEDヘッドライトのデザインが印象的で、3代目から見た目を大きく一新している。

ヒュンダイ・ツーソン・アルティメット・プラグイン・ハイブリッド(英国仕様)
ヒュンダイ・ツーソン・アルティメット・プラグイン・ハイブリッド(英国仕様)

PHEVだからといって、スタイリングに目立った変更は受けていないものの、ボディの内側には複雑なパワートレインを搭載している。エンジンは1.6Lの4気筒ガソリンで、駆動用電気モーターが組み合わさり、6速ATを介して四輪を駆動する。

システム総合では、最高出力264ps、最大トルク35.6kg-mを発揮する。車重は2tを超え、標準のツーソンより500kg近く重たいという。

0-100km/h加速は8.6秒と、車重が増えているにも関わらず充分に活発。フォルクスワーゲンティグアンのeハイブリッドより速い。

PHEVのツーソンは、ラインナップの中でも最も能力に優れる。最高速度は189km/hに設定され、電気の力だけで最大49kmを走行できる。

試乗車はアルティメットという最上級トリムグレード。19インチのアルミホイールに運転支援システム、パノラミックサンルーフ、電動シートなどが標準装備になる。

オプションのテック・パックも装備され、電子制御サスペンションに駐車アシスト、ブラインドスポット・カメラ、後方の車両接近警報などが追加されていた。テールゲートは電動式。ちなみに荷室容量は558Lある。

プレミアム・ブランドに迫るインテリア

インテリアは上質。プレミアム・ブランドを支持するドライバーも、目移りするに違いない。ダッシュボードやドアにはファブリックがあしらわれ、プラスティック製の部分はソフト加工されている。

エアコンの送風口には、金属の装飾も付く。ダッシュボード中央のタッチモニターは10.25インチ。ドライバーが操作しやすいように角度が付き、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応する。

ヒュンダイ・ツーソン・アルティメット・プラグイン・ハイブリッド(英国仕様)
ヒュンダイ・ツーソン・アルティメット・プラグイン・ハイブリッド(英国仕様)

メーターパネルも10.25インチのモニター式。PHEVとして、ガソリンエンジンと電気モーター、回生ブレーキの働き具合を確かめられる、エネルギーフローの表示も用意されている。

エアコンなどのスイッチも含め、多くの操作系はタッチセンサーに置き換わった。走行中に操作するのは難しいものの、レイアウトは悪くない。

ツーソンが交差点などに接近していると判断すると、アクセルペダルを緩め惰性走行を促す機能も備わる。燃費を伸ばすために。

ドライブモードには、オートマティックとEV、ハイブリッドという3種類がある。四輪駆動として、スノーとマッド、サンドに対応するテレインモードも実装された。

シフトレバーはなく、ドライブとニュートラル、リバースを選ぶ3つのボタンがセンターコンソールに並ぶ。ドライブトレインの特性を切り替える、エコとスポーツと記されたボタンもある。パワーには余裕があり、通常はエコのままで大丈夫かもしれない。

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