社会人1年目、ポルシェを買う。

2019.02.02

皆さん、こんばんは。「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。手元にきたばかりの930型ポルシェ911(シャカヨン号)で、とりあえず西をめざしました。そして‥‥。

第88話:ポルシェ930で夜に、長距離を。

もくじ

とりあえず、西へ。
回転計より燃料計
あれ‥‥? うん、あれ‥‥?

とりあえず、西へ。

手に入れたばかりの930型ポルシェ911で
どこか遠くに行ってみたいと思っていた。
相棒は、もちろんI君だ。1台で移動した。

僕たちは仕事終わりの22時に集合して、
特に目的があったわけでもなかったから、
とりあえず西のほうまで行くことにした。
時間だけがたっぷりとある男っぽい夜だ。

起き抜けのエンジン音は思った以上に大きい。
シャカイチ号(996型の911)よりも
2.5倍くらいの音量に感じると言っていい。

東名高速を名古屋へ、ひたすら走りつづける。
1日を余分に楽しんでいるような得した気分。
時間に縛られぬ、とても自由な気持ちになる。

I君の反応は意外だった。(993と比べると)
「インパネとかシフトノブが軽トラみたい」
というセリフが、最初のひとことであった。

あらためて見ると、たしかに簡素だなぁ。
いっぽうで、ふかふかのシートについては、
クルマを乗り降りするたびに満足げだった。

そう、僕はかなりクルマを乗り降りした。
PAで夜ごはんを食べるために、
PAで缶コーヒーを買うために、
PAでトイレ休憩、といった具合いに。

「めちゃくちゃ休んでんじゃん!」

I君が指摘するまで、
僕は、まったくもって無意識だったけれど、
言われてみればまったくそのとおりである。
考えてみれば、I君がボクスターに、
そして僕が996にかつて乗っていたころは、
どこへ行くにもノンストップで超特急だった。

はたと気づく。
「このクルマ、つかれるぞ?」

気がつけば肩の筋が硬くなっているし、
左の太ももも張っている。手のひらにも、
小刻みな振動が伝わってくるから、
時に手首をグリグリと回してやらないと
少しずつ感覚がなくなっている気がする。

40年たっても最高のグランドツアラーだ
なんて言えるとよいのかもしれないけれど
実際には、硬派さも明確に感じたのだった。

給油した際にも驚いたことがあった。

 
 

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