シーンを選ばない走破性 『イヴォーク』はレンジローバーの伝統を感じさせるラグジュアリーコンパクトSUV

公開 : 2026.03.13 15:00

ドライバーを冒険に駆り立てる血統

オンロードを駆け抜けたあとは、『テレインレスポンス』をオートからオフロードモードに切り替え、狭い砂利道の林道に分け入ってみた。

オフで感心させられたのは、オンと同じく取り回しの良さだった。4つのタイヤが、今、路面のどこをトレースしているか直感的に把握できるので安心感がある。また、モーターのダイレクトで滑らかなパワーデリバリーが、路面をじわっと掻くのが得意という点にもレンジローバーの血統が感じられる。

林道を抜けると、普通車では底を擦ってしまうような段差があり、それを乗り越えると岩場が広がっていた。そんな状況でもイヴォークは、フラットな姿勢を保ちつつ進んでいく。

かつてのオフローダーは、サスペンションストロークや柔らかさを生かして悪路を走破していた。しかし、イヴォークは例え1輪が浮こうとも、テレインレスポンス・システムが他の3輪に駆動力を適切に振り分けることで、高い走破性を実現している。

ドライバーを冒険へと駆り立てる愛車は、様々な場面で頼もしく感じられるはず。シリーズ最小とはいえ、『レンジローバー』を名乗る資格は十分にあるのだ。

レンジローバー イヴォーク 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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