旧車のドリンクホルダーどうする問題 雰囲気を壊さず設置できる?【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #14】

公開 : 2026.05.08 12:05

イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルが、1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』をレポートする不定期連載。第14回は、『ドリンクホルダーについての悩み』をお送りします。

旧車装備あるある、『ドリンクホルダーが欲しい』

こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載第14回は、再び車内の話題。『ドリンクホルダー』について書くことにしましょう。

今や軽自動車や商用バン、トラックでもほぼ標準装備となったドリンクホルダー。国産車で採用がはじまったのは1980年代末頃で、それ以降は急速に広まりました。ダッシュボードのセンター下部に置かれ、引き出して使用するタイプが多く見られましたね。

ドリンクホルダーの話ですが、画像が地味になるので外観写真を(笑)。
ドリンクホルダーの話ですが、画像が地味になるので外観写真を(笑)。    遠藤イヅル

その後も進化が進み、シフトノブ周辺、前席シート間、センターコンソール、ドアポケットやアームレストなどに備わるように。現在では500mLのペットボトルだけでなく、500mLの四角い紙パック、コンビニやコーヒーショップの紙コップまで対応できるようになっています。

一方でドリンクホルダーがないクルマはどうしていたのかというと、もちろん『後付け』。初めてカー用品として市場に現れたのは、1970年代末だったといいます。

そして今も、カー用品店では数多くの後付けドリンクホルダーが販売中。最新のトレンドは、空調吹き出し取り付け型+ドリンクの前にスマートフォンを同時にセットできるタイプのようです。

1980年代前半の雰囲気は壊したくない

1981年から1985年に販売されたB11型サニーには、むろんドリンクホルダーなど備わっておりません。

当時はペットボトルも存在せず、自販機で売られていたのは細い250mL缶がメイン。その頃出現した『だるま瓶』と呼ばれる300mLボトルも懐かしいですね。ドライブで活躍したのはやはり魔法瓶でしょうか。

B11型サニーの、1980年代前半の雰囲気が色濃い内装。現代風のドリンクホルダーを付けたくないのです。なおこちらは前期型です。
B11型サニーの、1980年代前半の雰囲気が色濃い内装。現代風のドリンクホルダーを付けたくないのです。なおこちらは前期型です。    日産自動車

当時の後付けカップホルダーといえば、ドアトリムと窓の間に引っ掛ける折りたたみ式、ダッシュボードに置くタイプが主流でした。1990年頃になると、吹き出し口のルーバーに取り付ける製品が販売されます。

と、前置きが長くなりましたが、手元にやってきた我がサニーにもドリンクホルダーはどうしても欲しいところでした。しかし現代のアイテムを付けると、元設計1970年代、生産1980年代前半という好ましい内装の雰囲気を壊しかねないのです。

しかも前述の引っ掛け式は窓ガラスに傷がつきそうなのが気になるうえに、手回しのウィンドウレギュレーターとも干渉します。

一方のエアコン吹き出し口には、既にスマートフォンホルダーを装備。酷暑でエアコンの効きが足りない現状では、これ以上吹き出し口を塞ぎたくないと思いました。そもそもB11型サニーにはあまり似合わない、という妙なコダワリもあります。

そして、ご存知の方も多いと思うのですが、この頃の日産車はルーバーがすぐ折れてしまうのです(涙)。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    遠藤イヅル

    Izuru Endo

    1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター兼ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持つ。コピックマーカーで描くアナログイラストを得意とする。実用車や商用車を好み、希少性が高い車種を乗り継ぐ。現在の所有は1987年式日産VWサンタナ、1985年式日産サニーカリフォルニア、2013年式ルノー・ルーテシア。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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