「たのしいクルマ」の定義とは? 必須条件と、その模範解答

2017.09.10

「たのしいクルマ」の模範解答

全ての要素で最高のスコアを獲得しているわけではないが、少なくともわたしの机上では、ポルシェ・ケイマンが総合得点で最も優位なクルマだ。

勘が鋭いひとは、そのポルシェ・ケイマンが通常の現行モデルではないと気づいたかもしれない。

現在の718ケイマンSに載っているのは、議論の余地が残る水平対向4気筒エンジンだが、非常に良く仕上がったドライビングマシンであることは間違いない。

しかし色々な意見があるにしろ、NAの水平対向6気筒エンジンはその存在を無視することはできない。

水平対向6気筒エンジンを積む新車価格約£80,000(1,135万円)のケイマンGT4だが、ランニングコストもそれなりに必要となるため金銭面ではあまり評価できるクルマではない。

しかし、年式や走行距離を気にしなければ、英国では£10,000(142万円)ほどでケイマンのオーナーになることも可能ではある。

そして、ケイマンと呼ばれるクルマは全て優れた視認性を持ち、コンパクトで、ドライビングポジションも最適で乗り心地も良い。フロントには荷室が備わり、休日のロングドライブや旅行にも最適な1台だ。

しかも軽く、GT4はほぼ1400kg。3800ccの水平対向6気筒エンジンを搭載したクルマには悪くない数字だ。後輪駆動のジャガーF-タイプV6 Sクーペは同じ385psながら、およそ1600kgある。

ポルシェの戦略は、基本的な部分をしっかり押さえている。車重が増えるとパフォーマンスが悪くなる。全幅が広過ぎたりサスペンションが硬過ぎた場合、技術的に努力しても欠点を補うことはむずかしい。

 
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