BMW M5 E60 vs フェラーリF430 新車当時の評価は? 回顧録(8)

2017.10.21

サマリー

過去のコンテンツを振り返る「回顧録」。今回は新車当時のM5とF430の比較記事です。まさかのフェラーリ完敗。理由を探ります。

もくじ

M5 vs F430 意外なカード?
全開のフェラーリを引き離す
サウンドのみならず洗練性も
M5、驚異の完封勝ち
青ざめる跳ね馬

M5 vs F430 意外なカード?

M5対F430というこの対決は、皆さんにとっては意外なカードなのかもしれない。

M5の新車価格は、オプションのカーボンブレーキを装着したF430に比べて、価格は半分ほど。しかしパワーの数字は勝り、乗せられる人数は倍で、トランクに至っては5倍も広い。これだけで足し算引き算を乱暴にすれば、M5の持てる魅力は倍近いといえる。

じゃあ、乱暴にではなく、ひとつひとつの能力を検分していったらどうなのか。それを確かめるべく、われわれはこの2台の高性能車を走らせてみることにした。行き先は素晴らしいワインディングロードだ。

まずM5のステアリングを握った。最初に感じたのは、M5は慣れるのに多少時間がかかるクルマだということだ。ややこしそうなハイテク装備が満載で、そいつらのためのスイッチの操作方法やディスプレイの見方を覚えるのが大変なのだ。

だから乗り込んですぐは気後れするし、装備の過剰感さえ覚える。ダンパー減衰力の変更や、オイル量の自動チェックはともかく、天気予報をキャッチして凍るほど寒い朝に自動暖機するまでの機能は必要ないように思える。

だがクルマに慣れ、各種の電子制御機能を使い込むにつれて、徐々にこのクルマのキャラクターが見えてくる。iDriveからステアリングホイールのスイッチまで、すべてがドライバーを助けるために存在しており、そしてそれ無しにはM5の価値は半分にも満たないことに気づく。

 
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