[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

BMW M850i 初試乗 英国価格10万ポンド フラッグシップ・クーペ復活

2018.10.29

Sクラス・クーペより100kg以上軽量

8シリーズは今年の11月に、英国での販売が開始され、当面のエンジンのライナップは2種類。BMWではお馴染みの、320psを発生させる直列6気筒3.0ℓツインターボ・ディーゼルを搭載した840dの価格は、7万6000ポンド(1124万円)。今回の試乗車、M850iに搭載されるのは、4.4ℓのV型8気筒ツインターボ・ガソリンエンジンで、若干手を加えることで530psを発生。価格は大台超えの10万ポンド(1480万円)から。より安価な直列6気筒ガソリンエンジンを搭載する840iも追加予定で、さらに本命のM8も登場するはず。すべてモデルで四輪駆動のxドライブが搭載されることになる。

2015年以降の6代目7シリーズを筆頭に、8シリーズも縦置きエンジンに対応する、CLAR(クラスター・アーキテクチャー)プラットフォームを採用。ボディ構造には、高張力鋼板にアルミニウム、マグネシウム、カーボンファイバーなどが適材適所で用いられている。その結果、大柄なボディの割に車重は比較的軽く、四輪駆動分のドライブシャフトが追加されるにも関わらず、同クラスのメルセデス・ベンツSクラス・クーペより100kg以上も軽量に仕上がっている。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式で、BMWの大型モデルによく見られる組み合わせ。しかし、サスペンションのセッティングや車軸の動きを最適化させるため、サブフレーム・マウントやホイールベース、トレッドなどは、プラットフォームを同じくするモデルとは異なっている。四輪操舵システムも、フロントのアクティブ・ステアリングとセットで標準装備。アダプティブダンパーとアクティブ・アンチロールバーがセットになる「アダプティブMスポーツ・サスペンション」はオプションとなる。

今のところ、8シリーズには、7シリーズや6シリーズでは選べる、アクティブ・エアサスペンション・システムの設定はなく、この大きなGTクーペを支えるのはスチール製の一般的なコイルのみ。BMWの他のモデルが搭載するマルチチャンバー・エアサスペンションの挙動を見る限り、スポーティなGTにとっては、好ましい選択とはいえなさそうだ。むしろ通常のコイルサスペンションは、良い選択なのかもしれない。

 
最新試乗記