比較試乗 テスラ・モデル3 パフォーマンス vs BMW 330i Mスポーツ

公開 : 2019.03.30 09:50

ガソリンモデルの利点 対等な比較?

259psのパワーと0-100km/h加速5.8秒、さらには4万ポンド(591万円)をわずかに下回る330i Mスポーツは、スペック上ではモデル3の半分ほどの実力しか持たないように思えるが、それでも、このクルマは、ガソリンエンジンを積んだG20世代の3シリーズで、もっともパワフルなモデルだ。

330i Mスポーツであれば、ほとんどどこでも好きな場所で停車して数分間で給油を終えることができ、その航続距離は640km以上にも達する。ファーンバラからアムステルダムまで1日で辿り着くことが可能であり、60ℓほどのガソリンタンクを満たす以上の停車を余儀なくされることもない。

その給油時間は典型的なEVの充電時間どころか、コーヒーチェーンのポイント残高をチェックするのと比べても短いほどであり、つまり、こうした点を今回考慮しない訳にはいかないということだ。

だが、重要なのは、モデル3の直接的なライバルとして、今年後半の発売が予定されているプラグインハイブリッドモデルの330eでも、330iと同じような走りを見せるだろうということであり、330eも4気筒ガソリンターボエンジンを積んで、その動力性能は330iとほとんど同じレベルにある。

一方で、4万ポンド(591万円)をわずかに上回る程度のプライスタグを掲げ、英国に上陸予定のシングルモーター+リア駆動のモデル3ロングレンジも、パフォーマンスと同じような使い勝手と動力性能を見せるに違いない。

本来ここに登場させたかったミッドレンジと同じく、パフォーマンスも75kWhのバッテリーを積み、その航続距離は480km以上に達している。確かに対等な比較ではないかも知れないが、それでも、手始めとしてはまずまずと言えるいくつかの結論を得ることはできた。

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