テスラ新型EV、2025年生産開始か 安価な「モデル2」がついに牙を剥く

公開 : 2024.03.18 06:05  更新 : 2024.03.19 14:42

テスラは新型EV「モデル2(仮称)」の生産を来年開始する予定だ。販売面で重要な役割を担う安価な小型ハッチバックで、新しいバッテリーとモーター技術を導入する。

「数」の拡大目指したエントリーモデル

テスラは、小型の新型EVを2025年に生産開始する予定だ。非公式に「モデル2(仮称)」と呼ばれ、安価なエントリーモデルとして販売台数の拡大を狙っている。

テスラは2023年第4四半期(10~12月)、BYDにEV販売台数で首位の座を奪われた。モデル2の生産開始時期を明らかにしたのは年末のことだった。

新型車には新しいバッテリーとモーター技術が導入される。(編集部作成予想イメージCG)
新型車には新しいバッテリーとモーター技術が導入される。(編集部作成予想イメージCG)    AUTOCAR

自動車メーカー各社はEVの生産コスト削減による普及促進を図っており、数も多様性も拡大しつつある中で、テスラのモデル2は市場を大きく揺るがすことになるだろう。

生産技術だけでなく、パワートレインとバッテリーの技術もコストを抑えるために極めて重要だ。テスラは、次期バッテリーでは炭化ケイ素を75%削減し、モーターにはレアアース(希土類金属)を使用しないという。

欧州市場を意識したモデルであることから、初期の生産はドイツ・ベルリン近郊にあるギガファクトリーで行われる予定だ。

テスラは現在、新型車向けに部品サプライヤーと交渉中と言われており、「次世代車の発売に向けて取り組んでいる」ため今年は販売台数の伸びが鈍化する見込みだとしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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