[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

ロードテスト ジープ・ラングラー ★★★★★★★★☆☆

2019.04.21

快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆

ラングラーの乗り心地には、ある種の快適さと節度がある。その性質は、このクラスの一般的なSUVとは違うのだが、ファミリーカーとして日常使いするに足るものだ。

サスペンションは、路面の大きな隆起もほどよく吸収してくれる。リバウンドのコントロールはうまくないが、凹凸を乗り越える際にも上下にガタゴト揺すられたり、過度に浮き上がったりすることはない。つぎはぎだらけの舗装では、このシャシー本来の活発な性格が露わになり、アクスルの動きのせわしなさや、かすかなゴツゴツ感が絶えずあるものの、それらが主体になることはない。

そんなラングラーにとって、もっとも具合の良くないシチュエーションは、田舎のB級道路に見られる、舗装面が平らではない直線路だ。不規則なアンジュレーションや、左右で強さの異なる路面からの入力が、乗り心地を最悪の状態にする。そうなれば、頭はしょっちゅう上下に揺さぶられる。それでも、まずクルマ酔いするようなことはないのだが。

また、2.2ℓディーゼルエンジンは激しく回すと声高に訴えてくる傾向があり、長距離クルーズではほぼずっと、ロードノイズと風切り音とが聞こえている。とくに気になるのは後者だが、これは脱着式ルーフパネルにきちんとした遮音が施されておらず、キャビンそのものも一般的なSUVほど効果的に気密を施されていないのが主な原因だ。

騒音計が、113km/h巡航時の車内で示した数値は70dB。これは、2017年に計測したランドローバー・ディスカバリーTDV6の67dBには劣るが、よりラングラーにキャラクターが近いかつてのディフェンダーは73dBと、より静粛性に欠けていた。

 
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