[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

試乗 ボルボXC90 D5 3列シート7人乗りディーゼル パワーパルスを試す

2019.07.14

1ランク上のD5 静粛性は?

「大仰な」とは書いたが、多分ボルボの「いい走り」にとって極めて重要であり、ちょっと嵩張る新たなデバイスを組み込んでも成し遂げたかったのだろう。そういった配慮、というか哲学はXC90が使われるすべての状況に反映されている。

最高出力の発生回転数は4000rpm。レブリミットは5000rpmであり、ディーゼルではかなり高回転を得意としたエンジンである。しかし、変速制御は回転レンジを抑えた設定。ドライブモードによって違いはあるが、最も加速寄りのダイナミックを選択しても巡航1500rpmをターゲットに変速される。深踏みの頻度によっても異なるが、普通に走らせて居るなら山岳路でも3000rpmを超えることは少ない。ましてやエコモードなら2000rpm以内が大半である。

8速ATの変速制御は極めて滑らかであり、急加速時のダウンシフトも高回転でのアップシフトも変速ショックはほとんど発生しない。こういった特徴はD4を搭載する他のボルボ・ディーゼル車にも9割方共通しているが、どこでも余力が1ランク上なのだ。

余力感を高めているのはトルクと変速制御だけではない。エンジン騒音の改善も見逃せない。車外アイドリング騒音でディーゼルノック音の減少も騒音面の車格感の向上に寄与しているが、車内騒音もアイドリングから全開加速まで音量音質とも最高水準の静粛性を示す。感応評価では威圧感の少なさが際立ち、圧倒的な加速を引き出しても紳士的なのである。

 
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