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2018.10.08

テスラ・モデル3 騒動より注目すべき隠れた技術 NASAの知見活用も

編集部より

テスラと聞くと様々な騒動に目が行きがちですが、モデル3で注目すべきは理想を追い求め、白紙から設計された様々なコンポーネントです。3年をかけて開発したタイヤや、数々の安全設計だけではあきたらず、サスペンションにはNASAの知見が注ぎ込まれています。

もくじ

注目すべきは隠れた技術 設計は白紙から
考え抜かれた安全性 テスラのモットー
番外編:周波数はいくつ?

注目すべきは隠れた技術 設計は白紙から

テスラといえば、たいていの人は難航する量産化や、最近のイーロン・マスクに関する騒動、または、そのピュアEVパワートレイン技術に注目するだろう。だが、モデル3で彼らはシャシーとサスペンション設計に関する新たなアプローチを試みてもいる。

クルマのキャラクターや評価を決決定付けるこうした部分に関しても、彼らはこれまでの自動車メーカーが量産モデルに対して行ってきたようなアプローチはとらなかったのだ。本誌が行った独占インタビューで、複数のテスラのエンジニアたちが開発プロセスの内幕を明かしてくれた。

いまやほとんどの自動車メーカーが、プラットフォームをベースに主要な新型モデルの開発を行うが、テスラではモデル3のシャシーとサスペンションの開発にあたり、エンジニアたちが目指すものを実現すべく、まったくの白紙から設計をスタートさせている。最初の検討項目はタイヤだったが、テスラではタイヤこそが隠れたヒーローであり、フィールとドライビバリティにとって極めて重要だと説明している。2015年にスタートしたタイヤメーカーとの共同開発は、モデルS用よりも長いほぼ3年間に及んだ。

テスラでは、ハイパフォーマンスEV用タイヤには、内燃機関用タイヤとは違う難しさがあると話す。ロングレンジバッテリーを搭載した後輪駆動のモデル3では、車重が1700kgにも達しタイヤに高い負荷を掛けるとともに、デュアルモーター仕様で249km/hとされる最高速に加え、加速と回生ブレーキングの双方で発生する継続的なトルクにも耐えなければならない。

さらに、EVの重心位置はフロア下に搭載されたバッテリーパックによって内燃機関モデルよりも低く、そのため、旋回グリップを発生させるコーナー外側タイヤからの鉛直力も不足しがちだ。この問題に対応すべく、テスラはトレッド剛性に注目して、旋回グリップと少ないロール抵抗で望ましいバランスを実現するための新たなコンパウンドを開発した。加えて、タイヤ内部にはノイズ増幅を抑えるための吸音材が充填されている。

5つのリンク部とひとつのダンパーから構成される、ダブルウィッシュボーンに似たリアサスペンションだが、タイヤ接地面からの負荷に対してより良いコントロール性を確保するため、各リンクはそれぞれ独立している。また、フロントサスペンションも、厳格なフロントからのオフセット衝突試験で最大限の安全性を確保すべく設計されている。

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