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ダイソン製新型EV 特許情報が公開 革新的アイデアがずらり

2019.05.22

100字サマリー

公開された特許情報から、極秘裏に開発が進められているダイソン製EVの姿がおぼろげながらも見えてきました。いままでのエンジンモデルはもとより、EVともまるで異なるアプローチで開発が進められているこの新型EVには、本物の革新性が備わっているようです。

もくじ

新たなEV時代の到来
ボディサイズとプロポーション
ボディ、サスペンション、ホイール
バッテリーとパワートレイン
商品性

新たなEV時代の到来

2021年に登場予定のダイソン製EVは、レンジローバークラスのボディサイズに、スリークなクロスオーバースタイルを組み合わせたプレミアムサルーンになると予想されているが、そのプロポーションは、この伝統的な英国製4×4モデルのみならず、既存のいかなる量産モデルとも異なるものになりそうだ。

先日公開された特許情報によって、この稀代の発明家、ジェームズ・ダイソンが考えるEVの主要なディテールが突如明らかにされており、特許内容からは、このクルマの極端に延長されたホイールベースと独特なクロスオーバースタイルのボディ、見たこともないほど巨大で薄いタイヤサイズ、さらには短いボディオーバーハングや、強く寝かされたウインドスクリーンといったものが見て取れる。

それでも、ダイソン社は秘密主義で有名であり、特許申請のイメージ(つまりはここに掲載しているイメージだ)が、新型EVのスタイリングそのものを示しているわけではなく、今回の特許情報の公開で明らかにされたデザインや設計のうち、実際に採用されるのはごく僅かに留まると話している。

長くその登場が噂されていたダイソン製EVの開発が公式に確認されたのは2017年後半のことだった。ジェームズ・ダイソンが25億ポンドもの私財を投じるこのEV計画は、これまでの2年間でより具体的なものとなっており、開発自体は、2016年9月、副社長としてダイソンに加わった、元アストン マーティンのイアン・ミナーズ主導で進められている。

今回公開された特許内容が示しているのは、大型モデルのデザインに関するまったく新しい発想であり、急速に近づきつつあるEV時代に向けたエンジニアリング方法に他ならない。

軽量化を進め空気抵抗を削減することで、パフォーマンスと航続距離の最大化を図るとともに、広大なキャビンスペースを確保し、特にダイソンが重視している快適な乗り心地を実現しようとしているのだ。

この新型EVの初期ロットは、現在ウィルトシャーに2億ポンドで建設中のダイソンの自動車部門本社で生産されることになるが、その後の量産は、創業者であるサー・ジェームズ・ダイソンが拠点としているシンガポールで行われる予定であり、英国版Autocarでは、この地でダイソン本人への独占インタビューに成功している。

ウィルトシャーの新拠点には、テスラやジャガー・ランドローバーといった自動車メーカーからの転職組も含め、総勢500人ものエンジニアを擁するEV専用テクニカルセンターがすでに完成しており、最終的には、M4号線の近く、2.1平方キロメートルの広さを誇るかつての英国空軍ハラビントン基地にある、戦時中格納庫として使用されていた6つの建物も転用することで、さらなる拡張が予定されている。

プロトタイプの生産施設は来月オープン予定であり、16kmの長さを持つテストコースも現在建設が進められている。

 
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