他を寄せ付けない「王者的」世界観 メルセデス・ベンツGL(初代) UK中古車ガイド

公開 : 2024.01.16 19:05

知っておくべきこと

GLは、すべてが大きい。車重は一番軽いグレードでも2450kgあり、最大牽引重量は3400kgまで対応。荷室は最前列のシートを残した状態で、2300Lまで拡大できる。

マイナーチェンジ後のエアサスペンションは、最低地上高を307mmまで高められる。最大渡河水深は、600mmもある。

そのかわり、GLで1番燃費の良い350 CDI ブルーエフィシェンシーでも、CO2の排出量は242g/km。500では317g/kmへ増える。

安全性も特徴。全席に3点式シートベルトが備わるだけでなく、最前列には追突時のむち打ちを防ぐネックプロ・ヘッドレストが装備されている。

英国ではいくら払うべき?

5000ポンド(約93万円)〜9499ポンド(約175万円)

英国では、フェイスリフト前の初代GL 320 CDIが販売されている価格帯。走行距離は20万km前後と長い。

9500ポンド(約176万円)〜1万1999ポンド(約221万円)

フェイスリフト後の、350 CDI ブルーエフィシェンシーが出てくる。走行距離は、こちらも20万km前後。全体的には状態が良くなる。

1万2000ポンド(約222万円)以上

メルセデス・ベンツGL 350 CDI ブルーエフィシェンシー(初代/2011年式/英国仕様)
メルセデス・ベンツGL 350 CDI ブルーエフィシェンシー(初代/2011年式/英国仕様)

走行距離が10万km前後の、良好なGLをお探しならこの価格帯から。500の場合、1万8000ポンド程度は必要になる。

英国で掘り出し物を発見

メルセデス・ベンツGL 350 CDI ブルーエフィシェンシー 登録:2011年 走行距離:11万9100km 価格:1万5500ポンド(約287万円)

これまでワンオーナーで過ごしてきた、状態の良い初代GL。整備記録と明細が揃い、パノラミック・サンルーフとリア・エンターテインメント・システム、新しいタイヤが付いてくるそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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