メルセデス・ベンツGクラス 空力に大幅な改善 「細部」にさまざまな変更、燃費向上へ

公開 : 2023.09.18 06:05

・来年改良を控えたGクラス、ボディ形状変更で空力改善。
・同時期に登場の「EQG」からヒントを得て、細部に変更加える。
・パッと見ではわからない改良、しかし燃費は向上。

Gクラス、まさかの空力アップデート

メルセデス・ベンツは2024年、Gクラスの改良新型を発表する見込みだ。従来のスタイルを維持しつつ、エアロダイナミクスに配慮したボディ形状を採用するという。

現在、GクラスのEV版としてEQGの開発が進められているが、オフローダーとしての無骨なスタイリングを引き継ぎながらも、可能な限り高効率を実現するためにボディにさまざまな改良が施される予定だ。

メルセデス・ベンツGクラスのプロトタイプ
メルセデス・ベンツGクラスのプロトタイプ    AUTOCAR

Gクラスの事業部門責任者であるエメリッヒ・シラー氏によると、こうしたボディ変更は内燃エンジン車の改良新型にも引き継がれるという。改良新型GクラスとEQGの登場はほぼ同時期とされる。

「EVでは、エアロダイナミクスは非常に大きな課題です。EQGで最初に取り組んだのは、クルマのデザインはそのままに、エアロダイナミクスを可能な限り改善することでした」

「細部ではいろいろなことを変えています。ほとんどのお客様は、クルマの前に立っても気づかないかもしれませんが、この変更によってエアロダイナミクスは劇的に改善されました」

「形状を変えずにエアロダイナミクスを改善し、EVで学んだことを内燃エンジン車に反映させます。そのため、来年フェイスリフト(改良)が行われるときには、燃費が大幅に改善されるでしょう」

シラー氏はEQGについて、こう語っている。「ほぼ同じクルマになります。EVではなく、あくまでGクラスであり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、EVのいずれかを選ぶことができるのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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