ホンダNSX続報

公開 : 2015.01.17 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

25年前にデビューしたホンダのアイコニックなスポーツカーNSXの第2世代となるモデルが今週のデトロイト・モーターショーで公開された。このモデルは、アメリカで開発されたもので、その製造はオハイオのメアリズビル工場が担当する。

新しいNSXと、先代のNSXとの大きな違いのひとつにボディ・ストラクチャーがある。先代NSXはオール・アルミニウム製のボディにV6ユニットを搭載するミドシップ・リア・ホイール駆動のモデルだったが、新しいNSXは非常に強度の高いカーボンファイバー製のフロアにハイブリッド・ユニットを搭載する4WDモデルなのだ。

そのパワー・ユニットは、ツインターボの75°V6。そして9速デュアル・クラッチ・トランスミッションと迎合される。それに、エンジンに加えて3台の電気モーターが追加される。ホンダは現時点でもパワートレインのパワー、トルクを公表していないが、合計でおよそ560ps程度になると予想されている。

V6ガソリン・ユニットは、できる限り低くマウントされるようにドライサンプを採用。また、バルブトレインも可能な限りコンパクトに設計されており、その重心はかなり低い。

9速のデュアル・クラッチ・トランスミッションは、ホンダが言うには脳のシナプスの反応のように早いギア・チェンジが可能で、回転を合わせるためのブリッピングも行うという。

モーターのうち1台はエンジンとギアボックスの中間にレイアウトされ、加速、ブレーキング、トランスミッション・シフティング・パフォーマンスを補助する役割。残りの2台はフロント・アクスルに取り付けられる。このフロントのモーターは瞬発的なトルクを供給するだけにとどまらす、ダイナミック・トルク・ベクタリングの役目を果す。このモーターは左右それぞれ異なるレベルのトルクを発生することが可能で、加速および、マイナスのトルク(減速力)を発生させブレーキングの強化の役目をも果す。ホンダによれば、全く遅れを感じさせないラウンチとブレーキング・パフォーマンスが確保されたという。

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