■「買い」か?

今回のテスト収集したデータを基準に考えると17.7km/ℓは軽くクリアできそう。

したがってディーゼル・エンジンを搭載したモデルを考えているのならば、1.0ゴルフ・ブルーモーションを試乗してみる価値は十分にある。

数値だけでなく、モダン・ディーゼルでさえ到底及ばない洗練性を実現しているからだ。

また、ディーゼル・ユニットの中回転域の見境のないトルクに頼るだけの運転をするより、スッとなめらかに湧きあがるトルクとともに気持ちよく加速できるのもガソリン・エンジンならではの楽しみである。

1.6 TDIのマッチ・グレードのCO2排出量も99g/kmと同じであるが、1.0ℓガソリン・モデルの方が£1,150(22万円)安価に購入できる。マッチは5速MTしか組み合わされないが、1.0ℓガソリンならば6速MTになるのも見逃せない。

結果として、燃費を理由にもてはやされるディーゼルの立場を揺るがすほどの(いや、実際に揺るがすことになるだろう)ガソリン・エンジンが登場したというわけだ。

(ヒルトン・ホロウェイ)

フォルクスワーゲン・ゴルフ・ブルーモーションTSI

価格	£20,395(389万円)
最高速度	204km/h
0-100km/h加速	9.7秒
燃費	23.3km/ℓ
CO2排出量	99g/km
乾燥重量	1211kg
エンジン	直列3気筒999ccターボ
最高出力	115ps/5000-5500rpm
最大トルク	20.3kg-m/2000-3500rpm
ギアボックス	6速マニュアル