ジャガー新型『タイプ01』発表(後編) 来年受注開始、日本価格は2188万円からを予定 求めるのは「感情を揺さぶる力」

公開 : 2026.10.08 11:50

ジャガーの再出発を牽引する新型EV『タイプ01』がついに発表されました。革新的な内外装デザインと、合計1030psの3モーターで英国ブランドを力強く推進します。日本向けの予定価格は2188万円からです。

ジャガー専用設計のプラットフォーム

ジャガーのエンジニアたちは早い段階から、シャシー共有を視野に入れ、タイプ01の開発構想に適したプラットフォームを持つ競合他社を探し始めた。

しかし、ジャガーに31年間勤め、このプロジェクトの初期段階から携わってきたチーフエンジニアのジョン・ダーリントン氏によれば、全長5.2m、全高わずか1.4m、23インチのホイールを装着するというタイプ01の仕様(いずれも変更するつもりはなかった)に適合するプラットフォームは、他社には見つからなかったという。

ジャガー・タイプ01
ジャガー・タイプ01    ジャガー

こうして急遽、アルミニウム製のJEA(ジャガー・エレクトリック・アーキテクチャー)が構想された。そのコストは22億5000万ポンド(約4720億円)と見積もられ、現在360件以上の特許出願が行われている。

タイプ01は、フロントにダブルウィッシュボーン式、リアにインテグラルリンクと呼ばれるマルチリンク式のサスペンションを採用している。ツインチャンバー式エアスプリングは路面状況や走行条件に応じて剛性を調整し、ダンパーもアダプティブ式となっている。

また、全輪ステアリングシステムを搭載しており、その最小回転半径はフォルクスワーゲン・ゴルフと同等だ。

3モーターにより余裕ある中間加速

バッテリーセルは前部と後部のコンパートメントに分割配置され、乗員の着座位置を低くするというユニークな構造となっている。従来の「スケートボード」型プラットフォームを採用していた場合、全高が20cm増加し、このようなスタイリングは実現不可能になっていただろう。バッテリーセルは、特別に設計された大型かつ高効率なものだ。

WLTPサイクルでの公称航続距離は720kmだが、ジャガーのエンジニアによると、「高速道路走行速度」を維持した状態で約515km走行可能だという。また、350kWでの急速充電に対応し、13分で最大321kmの航続距離を回復できる。

ジャガー・タイプ01
ジャガー・タイプ01    ジャガー

3モーターのパワートレインを採用し、前部にピーク出力354psのモーター1基、後部に422psのモーター2基が配置されている。合計出力は1030ps。高速道路で巡航する際は、前部モーターのみで走行し、エネルギーを節約する。

スポーティに運転する時には、後部の2基のモーターが作動する。これらは同じハウジングに収められているが、個別に作動し、トルクベクタリングが可能だ。

全開走行時、0-100km/h加速は3.2秒だが、ダーリントン氏はタイプ01の余裕ある性能をよりわかりやすく示す指標として、100-180km/h加速わずか4.0秒というタイムを挙げている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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