マツダ・ロードスターは12年目も進化の余地あり! 特別仕様車『PS』誕生のきっかけは、スピリットレーシングの公道テスト【6台を一気に取材】
公開 : 2026.10.08 12:05
6月26日に商品改良を発表した『マツダ・ロードスター』を編集部ヒライが取材。最大のトピックは、ピュア・スポーツを意味する特別仕様車『PS』追加、新色『ジンクグリーンメタリック』採用です。その詳細と印象をまとめました。
きっかけは2027年車内騒音規制の対応
6月26日に商品改良を発表した『マツダ・ロードスター』を取材した。最大のトピックは、ピュア・スポーツを意味する特別仕様車『PS』の追加、新色『ジンクグリーンメタリック』の採用であろう。
改良を行うことになったきっかけは、2027年の車外騒音規制対応だ。改良前のモデルではクリアすることができず、アップデートが必須となった。そこでこのタイミングを逆手にとって、同時にまとめて様々な改良を行ったというわけだ。

騒音対策に関してはまず静音タイヤ採用と、その特性に合わせたステアリングフィール、具体的には切り始めと戻しに関して再チューニングを行った。タイヤは同じヨコハマ・アドバンスポーツだが、V105からV107へと変更されている。
また、サイレンサーが大型化され、2LモデルであるRFはトランク最深部を少し浅くすることで対応した。音質もチューニングで、吸排気系の専用レゾネータやリブを新設計。ソフトトップモデルに、吸気経路の途中で音を分岐させ室内へ直接導く、インダクションサウンドエンハンサーを標準化した。
マツダ・スピリットレーシング・ロードスター開発の知見
先日限定発売された、『マツダ・スピリットレーシング・ロードスター』(以下MSR)開発の知見も生かされている。まず、PSとRSのMTモデルに、専用チューニングを施したサスペンション、ビルシュタイン製ダンパーを採用。具体的には『スプリングレート:低/減衰力:高』の方向性を、『スプリングレート:高/減衰力:低』へ変更した。
他は、レブリミット回転直前まで出力を絞らず走行できるように制御変更、MTモデルへ加速応答改善制御およびヒール&トゥアシスト制御採用、安全基準対応のためヘッドレストの高さと形状変更、アップルカープレイおよびアンドロイドオートのタッチパネル機能追加、といったところになる。

美祢自動車試験場近辺の公道テストにて
PS誕生のきっかけは、マツダの開発拠点である美祢自動車試験場近辺の公道で行ったMSRのテストだった。バネレートをしっかりさせつつ減衰を下げ、ロール剛性を保ちながら走るという考え方が上手くはまり、では2LモデルであるMSRよりも軽い1.5Lのシャシーで採用したらどうなるか、というのが出発点だ。
サーキットまで視野に入れたMSRに対し、PSはあくまで街乗りやワインディング向けとしてセッティング。その結果、シルバー塗装のブレンボ製ベンチレーションディスク&対向4ピストンキャリパー、ブラック塗装のレイズ製16インチアルミホイールなども組み合わせたPSが仕上がった。

なおPSの売れ行きは好調で、既存グレードの台数を減らすことなく純粋に上乗せされているという。購買層は50~60歳台の男性が中心で、クルマに詳しい目の肥えたユーザーが選んでいるとマツダは分析する。
新色のグリーンは全グレードにて選択が可能で、発売直後ということもあり比率は全体トップの約30%、PSに限定すると約65%と圧倒的な数字となる。久しぶりに復活したPSにおけるシルバートップとの組み合わせも、好調の一因であろう。




















































