ベントレー初のEV『トルカル』初公開!(前編) 4番目のモデルラインとして都市部の利用を想定 アプローチはフェラーリ・ルーチェと対照的

公開 : 2026.09.25 11:45

ベントレー初のEV『トルカル』が発表されました。スーパーカー並みの加速力、最大600kmの航続距離、そして独自の「オーケストラ」サウンドを備えています。ベントレーらしさを追求した走りとインテリアにも注目です。

ベントレー初のEVモデルが登場

ベントレーの電動化時代が、新型SUV『トルカル(Torcal)』の発表とともに幕を開けた。スーパーカー並みの加速性能と600kmの航続距離を備えており、価格は17万3300ポンド(約3630万円)からで、今年中に販売開始予定だ。

当初の予定より1年遅れての登場となるが、新しい電動化戦略に沿ったものであり、トルカルは既存モデルの代替や後継ではなく、ベントレーにとって4番目の新たなモデルラインとなる。

ベントレー・トルカル
ベントレー・トルカル    ベントレー

ベントレーが2030年までに発売するEVは、このトルカルのみ。ベントレーは同年までにラインナップを完全電動化するという従来の計画を撤回し、代わりに高級車市場における内燃機関への持続的な需要に応えるため、新世代のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの開発を進めている。

全長約5mと、『ベンテイガ』より約135mm短く、長距離走行を主とするベントレーの他のモデルとは異なり、都市部での利用を想定したモデルとして位置づけられている。

『S』バージョンは合計出力888ps

ポルシェ・カイエン・エレクトリックと同じPPEプラットフォームをベースとしており、パワートレインや車載技術の多くを共有する。これは、ベンテイガとガソリン仕様のカイエンとの関係性に似ている。

しかし、ポルシェとの共通点が多いにもかかわらず、ベントレーはトルカルの外観、乗り心地、さらにはエンジン音に至るまで、ベントレーらしく仕上げるために多額の投資を行ったことを強調している。

ベントレー・トルカル
ベントレー・トルカル    ベントレー

「トルカルは、何よりもまずベントレーです。情熱を注ぐ職人たちが手作業で作り上げ、最高の素材と技術を用いて、伝統と最先端の革新を融合させたクルマです」と、同社CEOのフランク=シュテフェン・ヴァリザー氏は述べた。

最大のライバルであるレンジローバー・エレクトリックの発表からわずか数週間後に公開されたトルカルは、年内にベントレーの英国クルー工場で生産開始される予定だ。この工場は、EVと内燃機関モデルを生産できるよう3億5000万ポンド(約730億円)をかけて改修された。

トルカルは発売当初、2種類のグレードが用意され、いずれもツインモーターのパワートレインと108kWhのバッテリーを搭載する。標準モデルは17万3300ポンドから、合計出力888psというスポーティなキャラクターを持つ『S』モデルは19万9300ポンド(約4170万円)からとなっており、ベンテイガとほぼ同等の価格帯だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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