史上初のフル電動化 レンジローバー・エレクトリック正式発表(1) 優れた走破性を誇る高級SUV、15万ポンドから

公開 : 2026.09.04 07:20

レンジローバー初のフル電動モデル『レンジローバー・エレクトリック』が登場。オフロード走破性とオンロードでの快適性を両立し、航続距離600kmを実現。英国価格は15万4070ポンド(約3265万円)からとなります。

外観は内燃機関モデルとほぼ共通

ジャガーランドローバー(JLR)は、レンジローバー初のフル電動モデル『レンジローバー・エレクトリック』を発表した。デザイン、乗り心地、走りの面において、レンジローバーそのものであるとされている。

英国では来年発売予定で、英国価格は15万4070ポンド(約3265万円)から。現行レンジローバーのモジュラープラットフォーム「MLA-Flex」をベースにしたデュアルモーターEVで、120kWhのバッテリーを搭載し、合計出力550ps、最大トルク86.7kg-mを発生。WLTP基準での航続距離は600kmで、実走行では535kmになるという。

レンジローバー・エレクトリック
レンジローバー・エレクトリック    JLR

レンジローバーのグローバル生産マネージャー、レイチェル・ホッグ氏は外観について、レンジローバー・エレクトリックは既存のガソリン車やPHEVモデルと非常によく似ているため、「プロトタイプのカモフラージュは一切必要ありませんでした」と述べている。

このモデルは4年間にわたり開発が進められてきたが、ホッグ氏によれば、「完全に説得力のあるレンジローバーを作り上げなければならなかった」ため、「かなり大きな技術的課題」があったという。

永久磁石式デュアルモーターを搭載

JLRは300件以上の特許を出願しており、フロントモーターをより耐久性の高いタイプに変更するだけで数か月の開発期間を要した。とはいえ、レンジローバーのマネージングディレクターであるマーティン・リンパート氏は、「ほとんどのお客様は実際にはオフロード走行をしないでしょう」と認めている。

MLA-Flexプラットフォームは、当初からEVモデルを念頭に置いて設計されたものだ。キャビンフロア下には120kWh(実用容量118.5kWh)のダブルスタック・バッテリーが搭載され、前後には同一の永久磁石式電気モーターが配置されている。各モーターは353psを発生するが、両方が同時にフルパワーを発揮することはない。

レンジローバー・エレクトリック
レンジローバー・エレクトリック    JLR

後部の電動駆動ユニットは、内燃機関モデルでリミテッド・スリップ・ディファレンシャルが配置される位置に搭載されているため、トランクスペースに影響はない。

インテリアは基本的に内燃機関モデルと変わらない。

レンジローバー・エレクトリックのチーフ・プログラム・マネージャーであるサイモン・フェアブラザー氏は、「誰もがレンジローバーのインテリアを気に入っているため、フラットなフロアを用意する必要はありませんでした」と述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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