未来を託された次世代GTサルーン! ジャガー新型『タイプ01』発表(前編) 最高出力1030ps、妥協なきデザイン

公開 : 2026.10.08 11:45

ジャガーの再出発を牽引する新型EV『タイプ01』がついに発表されました。革新的な内外装デザインと、合計1030psの3モーターで英国ブランドを力強く推進します。日本向けの予定価格は2188万円からです。

Eタイプの衝撃と羨望を再び

ジャガーは、ブランドの未来を託す電動GT『タイプ01(Type 01)』を正式に発表した。

5年前、赤字が続くジャガーは苦境に立たされていた。EV技術の急速な進歩に後押しされ、大型ガソリン車やディーゼル車を巡る世界の情勢は大きく変化していた。また同社は、従来の顧客基盤が縮小する競合プレミアムブランドとの競争にも巻き込まれていた。

ジャガー・タイプ01
ジャガー・タイプ01    ジャガー

何らかの対策を講じる必要があり、選択肢は3つあった。ジャガーを閉鎖して巨額の損失を被るか、既存モデルにコスト削減のための微調整を加えながら好転を待つのか、あるいは65年前の『Eタイプ』がもたらした衝撃と羨望を再び呼び起こすようなモデルラインナップを開発するかだ。

そして約22億5000万ポンド(約4720億円)を投じて3つ目の選択肢を選んだ結果、誕生したのがタイプ01である。

これはジャガーにとって新たな未来の幕開けであり、90年以上にわたり居を構えてきたエグゼクティブクラスの価格帯から脱却し、メルセデス・ベンツとベントレーの間に位置する、新たな上位クラスへと押し上げるものだ。ジャガーによれば、約15万ポンド(約3150万円)で充実した装備のモデルを手に入れることができるという。

「何もののコピーでもない」

タイプ01は、最高出力1030psを誇る4ドアのオールアルミ製GTサルーンだ。全長は5.2mと、ベントレー・フライングスパーよりわずか手のひら1つ分短く、ホイールベースは3.2m。キャビンが後方に配置されたデザインで、ノーズは非常に長く、ルーフは低い。

実車を見ると、まさに「何もののコピーでもない」という言葉が当てはまる。これはジャガーの創業者ウィリアム・ライオンズ卿が考案し、ブランド再構築以降も同社が繰り返し用いてきた表現だ。とはいえ、ジャガーの関係者たちの中には、Eタイプに代わって登場し、まったく異なるスタイルを打ち出した1970年代半ばのロングノーズの『XJ-S』と比較する人も多い。

ジャガー・タイプ01
ジャガー・タイプ01    ジャガー

ジャガーは開発にあたり、大規模な顧客調査を実施した。その結果、ジャガーの新しいモデルにおいて顧客が最も重視しているのは、内外装のデザインと、所有者の個性をどう表現できるかという点であることがわかった。同社によれば、「魂」や「個性」に関心が寄せられたほか、仕上げの質感も重視されたという。タイプ01における電気駆動パワートレインの採用に関する懸念は、関心事項リストでは下位に位置づけられていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

ジャガー新型『タイプ01』発表の前後関係

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