テスラ・サイバートラックでカーイベントへ突入 まるで街歩きする映画スター 三角のステンレス・ボディに衝撃

公開 : 2026.04.14 18:05

英国へサイバートラックを輸入した起業家。製品テストを兼ねて参加したのは、保守的な雰囲気のイベントでした。三角のステンレス・ボディを見た反応は? UK編集部が同乗しました。

サイバートラックでロンドンのミーティングへ

ロンドン南西部のウィンブルドン・ビレッジでは、毎月第1日曜日に「サウスサイド・ハッスル」と呼ばれるカーミーティングが開かれている。クラシックカーからスーパーカーまで、クルマ好きが思い思いに集まり、愛車を語らうイベントだ。

サム・セッパラ氏は、そこへテスラ・サイバートラックで乗り込むという。四輪駆動でトリプルモーターという845psの最強仕様、サイバービーストで。そんな情報を耳にした筆者は、参加者の反応を知りたくて、助手席への同乗を申し込んでみた。

テスラ・サイバートラック(海外仕様)
テスラ・サイバートラック(海外仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

セッパラは、2026年1月にカリフォルニアからこのトラックを輸入したそうだ。バイワイヤ方式のステアリングや安全性への懸念を理由に、英国では車両認証を得られていない。グレートブリテン島のナンバーを得るのは、かなりハードルが高い。

ただし本土で税金を収め、車両が登録されており、任意保険に加入すれば、最長1年間の猶予期間を得られ、その内の6か月は英国の公道を走れる。ナンバーなしでも。彼がロンドンの道を走るのは、これが初めてらしい。

「このクルマが巻き起こす反応が面白い」

セッパラは、アメリカ・カリフォルニアで暮らすIT系の起業家。サイバートラックには魅了されていると話す。「良くも悪くも、このクルマが巻き起こす反応が面白いんです。操縦性も優れていて、他のアメリカ車とはまったく違います。それに、とても安全です」

英国では利用できないが、自律運転機能が備わり、隣の州まで出かけることもあるとか。根っからのクルマ好きで、フェラーリ488 スパイダーや、フォルクスワーゲン・タイプ1などが普段の足。もちろんピックアップトラック、フォードF-350も所有する。

テスラ・サイバートラック(海外仕様)
テスラ・サイバートラック(海外仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

このサイバートラックでは、自社で開発中のカメラ・システムをテストしている。ルーフ周辺に、その黒い物体が突き出ている。「ボディの後ろへ、テスト車両だとステッカーを貼っている理由です。警察官の警戒心も、緩めることができると思いますし」

視覚的な衝撃を生むステンレス製ボディ

筆者がサイバートラックを目の当たりにするのは、今回が初めて。ステンレス製のボディは、視覚的な衝撃を生む。雨がちな英国で約2か月、外に停めていたそうだが、カリフォルニアにいた時と同じように輝いている。水垢は、噂ほど目立たない。

製造品質の管理が大変だと耳にするが、ボディパネルの継ぎ目はピシッと揃っている。リコールは、まだ1度だけだという。荷台にはライトバーが備わり、外部給電ソケットも付いている。シャッター状の電動トノカバーがカッコいい。

サウスサイド・ハッスルへやって来たサイバートラック
サウスサイド・ハッスルへやって来たサイバートラック    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

そんな会話を交わしつつ、サウスサイド・ハッスルへ。会場近くの脇道には、スマホやカメラを手にしたクルマ好きが並んでいた。サイバートラックが近づくと、彼らが一斉に近寄ってくる。そんな反応へ応えるべく、セッパラはスピードを落とす。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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