日産リーフからフィアット600eへ乗り換えて約1年 感心した技術力の高さ 電費最高値と最低値は?

公開 : 2026.10.24 12:05

これまで、2011年からZE0型24kWh、30kWh、ZE1型40kWhと、14年間日産リーフに乗り続けたオーナーによるEVライフ・レポート。フィアット600eが愛車となって1年が過ぎました。

遠出時の事前の充電計画は必要なしに

執筆/撮影:Kaoru Kobayashi(小林薫)

愛車となったフィアット600eも、1年目の定期点検を受ける時期になりました。

この1年間の走行距離は、通勤などに使っていないので7006kmと比較的少なく、平均電費は7.1km/kWhとなっています。自宅の200V普通充電の回数は48回、急速充電スポットは試験的利用の3回だけでした。

静岡県の大井川上流にある寸又峡温泉。
静岡県の大井川上流にある寸又峡温泉。    小林薫

毎月県外への遠出をしていましたが、どこも全て追加充電の必要はなく、100%の満充電で出発し、そのまま帰宅することができています。

それまでの14年間は、事前に充電スポットを検索し、その稼働や使用できるカードなどを確認して、常に充電計画を立てる必要がありました。しかし、WLTCの航続距離が493kmまで伸びると、EVの最も面倒だった作業がなくなり、出発前の準備はバッテリーの満充電だけで済みます。今までと比べると、まるで別世界にでも行った感じで、EVのメリットを十分に満喫できています。

いろいろとあった充電スポットでのエピソードも、今ではいい思い出です。充電スポットに着くと設備が故障中で使用できなかったことや、何らかの理由で撤去されていたこともありました。

ただ、600eにもだいぶ慣れてきたので、充電スポットを利用して、今後はもう少し遠くへ、と考えています。

寸又峡温泉の往復417kmを一充電で

この1年間で電費が最も良かったのは、春に甲府から静岡の大井川上流にある寸又峡温泉を新富士駅経由で往復した時で、一充電で417kmも走行できました。

高速道路の走行は1割程度、エアコンの使用はほとんどなく、エコモードでの走行もありません。奥大井湖上駅展望台や、新金谷駅のトーマス号などの観光スポットにも立ち寄ることができ、バッテリー容量54kWhのコンパクトEVとして十分な走行距離でした。

神奈川県の箱根湯本駅前。
神奈川県の箱根湯本駅前。    小林薫

満充電で出発し、帰宅した時はバッテリー残量12%、平均電費9.4km/kWhとなっており、航続距離の推定値は473km、バッテリーの実効値は50.4kWhとなりました。

帰り道の標高800mを越える朝霧高原では、バッテリー残量が9%にまでなり、警告も出て多少不安にはなりました。しかし、長年の経験からそのまま自宅のある甲府へ向かい、問題はありませんでした。

一方、最も厳しかったのは、真冬に神奈川の箱根湯本へ行った時です。

甲府を満充電で出発し、河口湖から御殿場経由の道を走り、往復の走行距離185km、帰宅時のバッテリー残量50%、平均電費7.5km/kWhとなっていました。

この結果から航続距離の推定値は370kmとなり、WLTCの航続距離に対してその約75%にまで短くなってしまいます。

真冬はバッテリーの能力も落ち、暖房などの使い方によっては、さらに厳しい航続距離となることも十分に考えられるため、冬の遠出には十分な注意が必要です。

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)の日本版。

日産リーフを3台乗り継ぎフィアット600eに乗り換えた 小林薫氏が寄稿の連載

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