フィアット、1950年代の『600ムルティプラ』復活へ レトロな4人乗りマイクロカー『ムルティプリナ』初公開 2028年発売予定
公開 : 2026.10.14 07:45
フィアットは新型のマイクロカー『ムルティプリナ』をパリ・モーターショーで公開しました。1950年代の『600ムルティプラ』の精神を受け継ぐEVで、レトロなデザインを特徴とします。サイズは初代500とほぼ同じです。
現行500より小さなボディで4人乗り
フィアットは、レトロなスタイリングを特徴とする超小型EV『ムルティプリナ(Multiplina)』の最終デザインを公開した。1950年代の『500』とほぼ同じサイズで、欧州市場に投入予定だ。
ムルティプリナは今年初めに1枚の写真で先行公開されていたが、今回、10月12日に開幕したパリ・モーターショーのフィアットブースで、1990年代の個性的なミニバン『ムルティプラ』の精神を受け継ぐコンセプトカー『ムルティプレイ」と共に正式デビューを果たした。

2028年に発売予定で、ラインナップにおいては現行の2人乗りモデル『トポリーノ』と500の中間に位置づけられる。
フィアットの元社長オリヴィエ・フランソワ氏は最近、ムルティプリナについて「トポリーノと従来のシティカーをつなぐ、まさに『ミッシングリンク』であるため、当社にとって極めて重要です」と述べていた。
ムルティプリナという名は、1956年の『600ムルティプラ』に由来する。フィアットはこれを「元祖ピープルムーバー(ミニバン)」と呼んでいたが、サイズとしては1957年の500に近い。全長は3m弱と、トポリーノの2.53mより若干長くなる見込みだ。
得意の「小型車」で勝負を仕掛ける
シトロエン・アミをベースにしたトポリーノが欧州の「L6」カテゴリーに分類されるのに対し、ムルティプリナは「L7」カテゴリーに分類されるため、より高い出力を実現できる。
トポリーノは最高速度45km/hに制限され、5.4kWhのバッテリーで約75kmの航続距離を実現している。フィアットによると、ムルティプリナは最高速度約88km/hに達し、「航続距離の延長」も実現するという。これにより、都心部以外でも走行可能な、はるかに汎用性の高いモデルとなるはずだ。

ムルティプリナは、トポリーノと同じプラットフォームを採用するが、より広い室内空間、航続距離の延長、そして大容量バッテリーの搭載のため、大幅な改良が施される見込みだ。
今回公開されたコンセプトカーのデザインは、全体的なシルエット、垂直なノーズ、丸いヘッドライトなど、初代600ムルティプラへの明確なオマージュとなっている。
500や『パンダ』(後者はイタリアで現在も販売中)を中心とした小型で低価格なモデルに長けたフィアットは、今後もその路線を強化し、Aセグメント車より下のカテゴリーである「都市型モビリティ」へ進出する。
新型の『グリズリー』は、同社が生産する車両の中で最大級のCセグメントSUVとなる。
トポリーノは3年前にイタリアで発売されたが、最近になって英国にも導入され、価格は8995ポンド(約190万円)からとなっている。


















