初代パンダの再現ではなく再解釈 新型コンパクトSUV『フィアット・グランデパンダ』はイタリアンデザインの面目躍如 マニュアル導入も検討中!【画像200枚】

公開 : 2026.10.19 11:45

10月16日、ステランティス・ジャパンはメディア向けイベントで、Bセグメントの新型コンパクトSUV『フィアット・グランデパンダ』を初公開しました。イタリア車しか所有したことのない、編集部ヒライがレポートします。

従来のパンダよりひと回り大きい『グランデ』

10月16日、ステランティス・ジャパンは都内のメディア向けイベントで、Bセグメントの新型コンパクトSUV『フィアット・グランデパンダ』を初公開。11月7日から発売すると発表した。

イタリアでは2024年10月にまずEV版を発表。後にハイブリッドを追加し、ガソリンエンジンモデルもラインナップ。『グランデ』の名が付くとおり従来のパンダよりひと回り大きいボディで、3代目パンダ自体は『パンディーナ』と車名を改め、現在も並行して販売されている。

10月16日、フィアット・グランデパンダが日本初お披露目。11月7日から発売される。
10月16日、フィアット・グランデパンダが日本初お披露目。11月7日から発売される。    山田真人

欧州でグランデパンダの販売は好調で、今年上半期の時点で累計2万1000台を突破したという。生産はスペインとアルジェリアで行われ、今年から南米向けにブラジルでもスタートした。つまりは欧州だけに留まらないワールドカーとしても期待されているわけだ。

参考までにスペインではシトロエンC3も生産されるが、これは当初のスロベキア生産を補完する形で後から拠点が追加された形となる。

この話からもわかるように、グランデパンダはC3ときょうだい車にあたり、両車ともマルチエネルギーに対応するステランティスのスマートプラットフォームが採用されている。日本に導入されるのはC3同様1199ccの直列3気筒ターボ+モーターのハイブリッドで、トランスミッションは6速DCTだ。

ボディサイズは主力グレードとなる『ラプリマ』が全長4010mm、全幅1765mm、全高1630mm、ホイールベース2540mmで、車両重量は1270kg。受注生産の『アイコン』はルーフレールがないので全高1585mmとなる。

気になる価格はアイコンが369万円~374万5000円、ラプリマが409~414万5000円。ラプリマにはウインターパッケージが+5万5000円で用意される。

リンゴット屋上にあるテストコースがモチーフ

システム合計最高出力は110psということで、スペックは基本的にC3と同じ。ボディサイズは若干異なるものの、車重は全く同じなので、モデルプロフィールとしてはC3を想像すると分かりやすいだろう。

しかしながら、そんな中身のことはすぐに忘れてしまいそうなほど、グランデパンダのデザインは特徴的で、魅力に溢れている。

リンゴットをモチーフにしたことを解説する、フィアットのインテリアデザイン責任者であるミケーレ・ロンゴ氏。
リンゴットをモチーフにしたことを解説する、フィアットのインテリアデザイン責任者であるミケーレ・ロンゴ氏。    山田真人

この日のために来日したフィアットのインテリアデザイン責任者であるミケーレ・ロンゴ氏は、オリジナルモデルの再現ではなく伝統を現代の視点で再解釈したと表現。確かに往年のパンダに似てはいるが、第一印象として、何だか楽しそうと思わせるイタリアらしく陽気なデザインなのだ。

例えばインパネには、イタリア・トリノにある1923年に完成した旧自動車工場兼研究所の歴史的建造物、リンゴット屋上にあるテストコースをモチーフとした楕円の形状が用いられる。これはグランデパンダだけでなく、今後多くのフィアットで採用していくという。昔のテレビゲームを思わせるヘッドライトのピクセル処理も、実はリンゴットの窓もイメージしているという。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。

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