ホンダ・スーパーワン、予想を超えた実力【クロプリー英国版編集長コラム/クルマ漬けの毎日から】

公開 : 2026.10.18 17:05

ホンダ・スーパーワンに初試乗し、予想を超える走りと乗り心地を高く評価。後半では、中古のホンダeに注目します。本国版AUTOCAR編集長スティーブ・クロプリーによるコラムです。

お目当てのスーパーワン、無事に確保!

今回のミッションは、インフルエンサーを打ち負かすこと。

そんなことを考えながら、ウスター近郊(イングランド西部)で開催されるメディア向け試乗会へ向かった。

ホンダ・スーパーワン(スーパーN/英国仕様)
ホンダ・スーパーワン(スーパーN/英国仕様)

この試乗会には、優に20を超える自動車ブランドがクルマを持ち込む予定で、そのなかには私がまだ見たことのないモデルも含まれている。

ところで今回の試乗会には、私のような昔ながらのジャーナリストのみならず、ソーシャルメディアで魔法のように何百万ものフォロワーを集める新世代の人々も参加する。

そういう人たちの活動を、私のような者が批判するのは避けるべきだ。というのも、従来のジャーナリストであるわれわれの基準からすれば、彼らの仕事は少々物足りなく見えることもあるが、なにしろ絶大な人気を誇っているからだ。

しかし、これまでの経験からすると、彼らは目玉となるクルマを独り占めしがちだ。

この日、私がじっくりと試乗したいと考えていたホンダの『スーパーワン(英国名:スーパーN)』も、そういうクルマのひとつだ。

そこで私は、皆が朝食を食べているあいだに、感じの良いホンダの担当者をつかまえて頼んでみることにした(ちょうど彼は、フロントウィンドゥについた朝露の拭き取り作業を始めようとしていた)。

そして、スーパーワンに試乗できることになった。

小さな実力派

ホンダ・スーパーワンを運転して、最高に楽しい時間を過ごした。

マルヴァーン(ウスター近郊)の学校周辺の混雑した道路を、他のクルマでは入れない隙間を見つけては、すいすいと走り抜け、スーパーワンの全体的に軽快な身のこなしと、停止状態からの滑らかで静かな発進を満喫した。

ホンダ・スーパーワン(スーパーN/英国仕様)
ホンダ・スーパーワン(スーパーN/英国仕様)

スーパーワンは予想していたよりもずっと実力がある。

乗り心地は大型車並みにフラットで、静粛性が高い。ステアリングはクイックで軽く、じつに心地良い。また価格もお手頃だ。

今回スーパーワンを運転してみて、EV推進派の人たちが盛んに勧めるような、短距離移動中心の生活を私も送ってみたくなった。

もしそういう暮らしとなる日が来たら、ホンダ・スーパーワンをすぐに手に入れるだろう。

今週の1台:ホンダe

ホンダの魅力的な小型車『スーパーワン』を絶賛する声に加わるのもいいが、ロンドンの街角に駐車されていたこの端正で状態の良さそうな『ホンダe』はどうだろうか?

白と黒のボディカラーは、私の好きな組み合わせだ。

ホンダe(英国仕様)
ホンダe(英国仕様)

走行距離2万マイル(約3万2000km)を大きく下回るホンダeの場合、現在イギリスでは1万2000ポンド(約250万円)くらいで手に入れることができる。

一充電航続距離が短いことを気にしない人にとっては、これは破格の値段だと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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