日産リーフからフィアット600eへ乗り換えて約半年 春の航続距離と回生ブレーキにおける考え方の違い

公開 : 2026.04.29 07:05

これまで、2011年からZE0型24kWh、30kWh、ZE1型40kWhと、14年間日産リーフに乗り続けたオーナーによるEVライフ・レポート。フィアット600eとのカーライフも半年が過ぎ、改めて気がついたこともあったようです。

三浦半島城ヶ島まで往復351kmを一充電で快走

執筆/撮影:Kaoru Kobayashi(小林薫)

愛車が日産リーフからフィアット600eに変わって約半年が経ち、EVにとって好条件の春を迎えました。コンパクトEVである600eの魅力は、何と言ってもバッテリー容量54kWhで航続距離493kmという長さ。そこで、実用的な航続距離を試すために、甲府から神奈川県三浦半島の城ヶ島へ行ってみることにしました。

甲府の自宅を満充電で出発。中央自動車道に乗り、町田市を通って横浜横須賀道路で三浦半島へ向かいました。

城ヶ島の対岸にある三浦漁港。
城ヶ島の対岸にある三浦漁港。    小林薫

宿泊する予定の『ふふ城ヶ島 海風のしらべ』に着いた時、走行距離は160km、バッテリー残量68%、平均電費9.6km/kWhでした。城ヶ島の標高は甲府より250mほど低いので、良好な電費になっています。

城ヶ島では、対岸にある三浦漁港、海南神社、三崎口駅などの観光スポットを巡りましたが、追加充電なしで帰宅することができました。

もし必要なら、途中談合坂SAの急速充電スポットを利用することを考えていましたが、談合坂SAでのバッテリー残量は35%もあり、休憩するだけでそのまま甲府へ向かうことにしました。

帰宅した時、総走行距離351km、バッテリー残量23%、平均電費9.2km/kWhとなっており、航続距離の推定値は455km、バッテリーの実効値は49.5kWh。予想を越える電費値になっており、期待以上の航続距離には驚きでした。

なお、6割ほどあった高速道路はスポーツモードで、一般道はノーマルモードで走り、天候は良くエアコンはほとんど使用していません。自宅充電だけで往復できる素晴らしさと、車体重量1580kmの軽さによる電費の良さをあらためて感じました。

回生ブレーキを十分に研究、感動の走りに

14年間乗ったリーフの後継EVとして600eを迎えたわけですが、重要だったのは、回生ブレーキについての操作方法でした。

リーフでは、D/Bモードの切り替えを、シフトレバー位置にあるセレクトレバーで行えるようになっていました。それを使い、回生ブレーキの強さを頻繁に変え、14年間しっかりと楽しませてもらいました。

帰りの中央自動車道の談合坂下りSA。充電せずに帰宅できました。
帰りの中央自動車道の談合坂下りSA。充電せずに帰宅できました。    小林薫

パドルシフトではそれ以上の機能があり、後継EVを検討していた際には、それがEVの究極なのではないかと思っていました。新型リーフのGグレードやトヨタbZ4Xでは、このパドルシフトの方式を採用しています。

しかし、600eに半年乗ってみると、このクルマの回生ブレーキについての機能も、実用上魅力的ではないかと考えるようになりました。

600eの特徴はEV性能の良さですが、回生ブレーキへのこだわりも強く感じています。『EVの面白さは回生ブレーキにある』ことは言うまでもありませんが、フィアットではその機能を徹底的に研究し、感動をもたらすような快適な運転を実現させたのではないかと思います。

誰もが最初から快適な運転ができる

通常、新しいEVに試乗すると、そのクルマの特性をよく知らずに運転するので、なかなか快適な走行ができないことが多いです。特に輸入車ではそれぞれ個性的な特徴があり、その傾向は多く出ます。

しかし、この600eでは回生ブレーキのチューニングを十分にすることにより、誰もが最初から快適な運転ができるようになっています。それが最初の試乗での『感動!』をもたらしたようです。

言い換えれば、良くある強い個性が感じられないことになりますが、それこそが600eの魅力になっているのではないでしょうか。

試乗の際や乗り換えてすぐには分かりませんでしたが、そのポイントはふたつあり、電費性能の良さに加え600eの大きな特徴になっています。

記事に関わった人々

  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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