来年早々に登場が予定されているボルボのトップ・サルーン、S90のベスト・スクープショットだ。まだ深いカモフラージュがほどこされているものの、そのイメージは約1周間前にお届けしたニュースにもあるように、既にスケール・モデルで明らかにされている。但し、ボルボはこのスケール・モデルのデザインが新しいS90と同一であるかについてはコメントしていない。

このS90は、これまでのS80に代わるモデルで、アウディA6、BMW 5シリーズ、ジャガーXFなどと対抗するモデル。テクノロジーはXC90と共有する。そのボディ・フォルムは5ドア・サルーンだが、デザイン・キューはボルボ・コンセプト・クーペから移植されたもの。また、V90と呼ばれるエステート・モデルも直ぐに登場する予定だ。

「われわれはXC90から学ぶことが沢山ある。何しろ、XC90は既に6,000台のオーダーを獲得したモデルなのだから。デザインも重要な要素だし、インテリア・トリートメント、テクノロジー、そしてオプションではあるがハイブリッド・エンジンなどもXC90が受け入れられた点だろう。」と、デトロイト・モーターショーの会場で、ボルボの戦略担当の副社長、レックス・カーセマケルスは語っている。

ボルボS90およびV90は、400psのT8ツイン・エンジン・プラグイン・ハイブリッドと、D4、そしてD5エンジンが搭載される予定。

カーセマケルスは、この手の大型サルーンの市場が小さくなってきていることは認めつつも、それでもまだまだ重要なセグメントであるとしている。

「確かにマーケットは縮小傾向にあるかもしれない。しかし、ビジネス・ケースとしては十分に強く大きなマーケットであることに間違いはない。とりわけ、中国とアメリカでの需要は引き続き大きい。このセクターで成功を掴むためには、デザイン・パッケージ、パワートレイン、インテリア・デザインなどが重要となる。」とコメントしている。