フィナーリ・モンディアーリ 2015

2015.11.5-8

text:Kazuhide Ueno (上野和秀) photo:Ferrari S.p.A

 
フェラーリ社が主催する恒例のイベントであるフィナーリ・モンディアーリが、今年はムジェロ・サーキットを舞台に行われた。フィナーリ・モンディアーリ=ワールド・ファイナルのイベント名のように、世界各エリアで開催されているフェラーリ・チャレンジの最終戦と、世界一速いチャレンジ・ドライバーを決めるファイナル・レースが行われる。

一方でフィナーリ・モンディアーリの最終日となる11月8日の日曜日は、フェラーリ・ファンのための1年を締め括るファン感謝ディとなる。スクーデリア・フェラーリによるF1のデモランを始めとする、フェラーリ・ショーが開かれるという、ふたつの意味合いを持つイベントなのである。

1993年に始まったチャレンジ・フィナーリは後年フィナーリ・モンディアーリに名を変え、基本的にF1GP最終戦の翌週末に行われ、ムジェロやモンツァ等のイタリア各地のサーキットで行われてきた。しかしF1GPの開催戦数が増えるにつれ、最終戦後は初冬になってしまうため温暖なスペインやアブダビで開催されるようになった。今年はF1GPの最終戦を待たずにボローニャとフィレンツェの間にあるフェラーリ社が所有するムジェロ・サーキットで久しぶりに行われた。

今年のハイライトは、先頃その存在が明らかにされたF12 tdfが、ガラディナーで正式に発表されたことだ。日曜日のショーでデモランが行われ、キミ・ライコネンのF12 tdfにマネージング・ダイレクターのアメデオ・フェリーサが同乗し、エステバン・グティエレスのクルマにはピエロ・フェラーリ副会長が、セバスチャン・ベッテルがドライブするイエローのF12 tdfには会長のセルジオ・マルキオンネ会長が同乗し、来場者にその姿を披露した。

日曜日のフェラーリ・ショーではこのほか、恒例のスク—デリア・フェラーリによるF1デモランが行われた。今年は過去最高となる5万人ものファンが詰めかけ、熱い声援を送った。その目前でキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルによる緊迫したエキシビション・レースに、ギャラリーは釘付けになった。

続いてWECを始め世界各国のGT選手権に参戦する 458イタリアGTEとGT3による模擬レースが行われた。GTEにはAFコルセのトニー・ヴィランダーとジャンカルロ・フィジケラがドライブし、GT3にはオリビエ・ベレッタが乗り込み、実戦と変わらぬドライバー交代も行われ、激しい走りが披露された。

7日のパドックでは2016年シーズンのWECに向けた488GTEと、その他のGTレース用の488GT3のアンベールと発表が行われた。

このほか初日から個人オーナーが所有するフェラーリF1マシンが走るF1クリエンティには、1998年のF300から2011年シーズンを闘ったF150イタリアまでの歴代のマシンが集まった。一方究極のドライビング・プレジャー・マシンであるFXX、599XX、FXX-KによるXXプログラムも盛大に行われた。

フェラーリ・チャレンジ・フィナーリ・モンディアーリ・レースは、予選タイム順にトロフェオ・ピレリとトロフェオ・ピレリAM(アマチュア)、コッパ・シェルの3クラスに分けて行われた。コッパ・シェルを制したのはエリック・プリノス氏、トロフェオ・ピレリではマッテオ “ババールス” サントポンテ氏が勝利し、トロフェオ・ピレリAMでは アレッサンドロ ・ヴィッツォーニ氏が獲得した。

日本からは2名のドライバーが挑み、コッパ・シェル第1レースでは小島氏が優勝を勝ち取り、第2レースでは瀬戸氏が2位に入る活躍を見せた。

なお2016年のフィナーリ・モンディアーリは、初となるアメリカで行われる予定で、その舞台はフェラーリにゆかりの地であるデイトナ・スピードウェイ! 日程は2016年12月1〜4日と発表された。

  • 土曜日よりに行われたガラディナーで F12tdfのお披露目が行われた。

  • 日曜日にF12tdfのデモランが行われた。黄色はベッテルがドライブした。

  • ライコネンは観客の前でF12tdfのドーナツターンを披露し喝采を浴びた。

  • 恒例のスクーデリア・フェラーリ・ショーでは4台のF1がデモランを行った。

  • F1デモランの最後はメインスタンド前でドーナツターンを決めた。

  • ベッテルは走行後に詰めかけたギャラリーへ応援の感謝を伝えた。

  • 土曜日には2016年のWECシリーズを闘う458GTEの発表が行われた。

  • GTレース用の458GT3は開発を担当したA.ベルトリーニにより披露。

  • 日曜日のショータイムでは2015/2016年マシンでデモランを披露した。

  • XXプログラムでは注目のFXX Kが数多く参加し、圧倒的な速さを見せつけた。

  • プログラムの起源となったFXXや599XXもこれまで通り参加した。

  • 夕刻になるとカーボン・ローターが赤熱するのがハッキリと分かる。

  • F1クリエンティにはF300からF150イタリアまで歴代のF1マシンが参加。

  • スポーツ・プロトタイプの333SPもF1クリエンティで走行できる。

  • ライコネンとピエロ・フェラーリらがF1クリエンティのピットを表敬訪問。

  • フェラーリ・チャレンジは各エリアの最終戦がここで行われた。

  • アジア・パシフィック・コッパ・シェルレース1で小島氏が優勝した。

  • チャレンジ・フィナーレ・モンディアーリはサントポンテ氏が勝ち取った。

 

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