新型日産アリア、リーフと共に過ごした約2週間(後編)【日本版編集長コラム#82】
公開 : 2026.05.17 12:05
AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第82回は約2週間に渡って取材した『日産アリアとリーフ』の話、その後編です。
アリアと同様に清々しい雰囲気の室内
現在、日産自動車がラインナップする3台のEV、『アリア』、『リーフ』、『サクラ』。そのうちアリアと5日間、リーフと10日間、計2週間ほど共に過ごすことができた話、その後編である。
アリアからリーフに乗り換えて最初に思ったのは、運転席から見た景色の違いだ。リーフはSUVというよりはハッチバックやクーペとの中間にあるクロスオーバーであるから、アリアほど見晴らしがいいわけではない。

しかし、少し高い着座位置は乗り降りがしやすく、デザインはアリアと同様に清々しい雰囲気で、いいものに乗っている感覚がある。
先に惜しい点を書くと、アリアでは左の手元で操作できたシフトが、スペースの問題かセンターコンソールのスイッチ式になっていること。アリアのそれは操作性も良好だったが、リーフでは駐車場で何度か切り返す時など、手を伸ばしてスイッチを押すのが面倒に感じることがあった。
また、アリア、リーフ共に2本スポークのステアリングであるのも惜しい。180度回転している時に、ほんの一瞬だが考えてしまうことがあるのだ。デザインで上下がわかるように工夫されてはいるので、機会があればデザイナーやエンジニアにその理由を聞いてみたいと思う。
その一方で、グーグル搭載のインターフェイスは使いやすく、ここまで進化すると、いずれメーカー純正ナビゲーションは消滅するのではないかと思うほどだ。他にもヘッドレストに搭載するボーズ製のスピーカーは音楽や案内音が聞きやすいなど、室内で快適に感じる場面が多かった。
日本の路上で使いやすいサイズ
今回の取材車は『B7G』で、全長4360mm、全幅1810mm、全高1565mm、ホイールベース2690mm、車両重量1920kgとなる。参考までに『アリアB9 eフォース』を再掲載しておくと、全長4595mm、全幅1850mm、全高1665mm、ホイールベース2775mm、車両重量2180kgとなり、リーフはふたまわり小さい数値。
これが日本の路上では実に使いやすいサイズで、あと15mm全高が低ければ立体駐車場に収まる点はいかにも惜しいが、筆者の自宅周辺ではベストサイズだった。

B7Gの航続距離は670kmで、これはプロパイロット2.0装着車の数値。非装着の場合は685kmとなり、B7Xグレードでは702kmとなる。アリアB9 eフォースが610kmで、2WDのB9でも640kmだから、航続距離ではリーフのほうが上だ。
事実、4月中旬の気候で100%充電時に515kmの航続距離表示が出ており、乗っていて、これは長距離移動が多い筆者でも実用レベルにあると感じた。
動的質感が高い
また、乗り味も絶妙であった。足まわりはアリア同様に硬くなく、車両重量の重さをデメリットに感じさせない。クルマの動き方もEVらしさもありつつ、普通の乗り物として高級感がある。もっと言えば動的質感が高いのだ。
実は今年の初めに、プライベートで先代リーフをレンタカーで借りる機会があった。そこで思ったのは、クルマとしてダメではないのだが、デザインや乗り味が素気なく、運転に対する興味がだんだん薄れていくことだった。
しかし新型にはそれがなく、変な書き方になるが日々乗っていて『嫌にならない』のだ。ボディカラーのルミナスターコイズも好きな色合いで、アリアに続き、個人的にかなり気に入ってしまった。





































































































































