新型日産アリア、リーフと共に過ごした約2週間(前編)【日本版編集長コラム#81】

公開 : 2026.05.10 12:25

AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第81回は約2週間に渡って取材した『日産アリアとリーフ』の話、その前編です。

アリアと5日間、リーフと10日間

ご存知のとおり日産自動車は現在、『アリア』、『リーフ』、『サクラ』という3台のEVをラインナップしている。そのうちアリアと5日間、リーフと10日間、計2週間ほど共に過ごすことができた。

先に取材したアリアは昨年12月22日に発表されたマイナーチェンジモデルで、2月20日に発売開始となっている。その最大の特徴は、同10月8日に日本で発表された3代目リーフと統一感のあるフロントフェイスになったことだ。

取材車の『日産アリアB9 eフォース』。4月初旬の桜が綺麗な時期の撮影となった。
取材車の『日産アリアB9 eフォース』。4月初旬の桜が綺麗な時期の撮影となった。    平井大介

車両外側にVモーションを配置したライトまわりのデザインがアイキャッチとなり、グリル部分がボディ同色となったことで、取材車のような特別塗装色『翡翠乃光(ヒスイノヒカリ)』と呼ばれるプラズマグリーンだと、だいぶ爽やかな印象を与える。新デザインの20インチホイールとのマッチングも良好だ。

また、グーグル搭載の『ニッサン・コネクト・インフォテインメント・システム』も採用され、グーグルマップのヘビーユーザーである筆者は早速アカウントを同期し、取材期間中はかなり重宝した。

新型の乗り心地は素晴らしい

今回のマイチェンで大きなポイントとなるのが、日本市場に合わせて行われたサスペンションセッティングの最適化だ。乗り心地を重視し、より洗練された乗り味を実現したという。『路面からの入力によるクルマの動きを減らし、乗員が感じる揺れを軽減』し、快適な長距離移動を目指している。

実は新型リーフの事前取材会で、こんなやり取りがあった。

ボディカラーは特別塗装色『翡翠乃光(ヒスイノヒカリ)』と呼ばれるプラズマグリーン。
ボディカラーは特別塗装色『翡翠乃光(ヒスイノヒカリ)』と呼ばれるプラズマグリーン。    平井大介

新型リーフのプラットフォームがアリアと共有されていることに対し、「乗り心地は改善されているのか?」と某モータージャーナリストが日産の開発者に詰め寄ったのだ。さらに今回の取材中にもその方とは別のジャーナリストから、「乗り心地はよくなった?」と聞かれたのである。

私は1年くらい前にマイチェン前のモデルで初めてアリアに試乗し、そこは気にならなかったので、どうやら初期モデルのアリアは乗り心地が不評だった様子。しかし結論から書けば、新型アリアの乗り味は素晴らしいものであった。

今回の取材車は『B9 eフォース』のスペックは、全長4595mm、全幅1850mm、全高1665mm、ホイールベース2775mm、車両重量2180kgと、街中では持て余すサイズと重さ。それにもかかわらず硬さを感じさせない、しなやかなセッティングになっていたのだ。

そして、いつも比較用に必ず走行する高速道路では、うねりを通過したあとの上下動の収まり方が絶妙だった。EVのサスペンションは常に車両重量増との戦いになるが、アリアは見事勝利したと言えよう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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