ヴォグゾール・モッカ1.7 CDTi エクスクルーシブ

公開 : 2012.10.10 17:40  更新 : 2017.05.29 18:29

■どんなクルマ?

新しいヴォグゾール・モッカは、シボレー・トラックスの兄弟車で、来年までには英国でこのブランドの2番目の売上をあげることを目標としたモデルだ。また、シボレー・アンコールとも密接な関係を持ったモデルでもある。

そのプラットフォームは、ガンマIIだ。しかし、ヨーロッパのエンジニアは、ランニング・ギアを調整するための自由な空間を与えられた。従って、サスペンション・マウント、ブッシュ、ダンパー、スプリング・レートは見直され、そのキャラクターにあったチューニングが行われている。また、電動のパワー・ステアリングもリプログラミングされている。

モッカでは、前輪駆動モデルに加え、電磁クラッチで必要に応じてリア・ホイールに50%の駆動を伝えるAWDモデルも提供される。ディセント・コントロール・システムとヒル・スタート・アシスタントは、S、エクスクルーシブ、テックライン、そしてSEという4つのトリムに標準装備される。

また、エントリー・レベルのモデルであっても、デジタル・ラジオ、クルーズ・コントロール、デュアル・ゾーン・エアコン、USBソケット、ブルートゥース・コネクト、パーキング・センサーなどが標準で装備されることとなる。

エンジンは3つが用意される。ガソリンは、113bhpの1.6リッターと、138bhpの1.4リッター・ターボ。そしてディーゼルは、128bhpの1.7 CDTiだ。

ロー・パワーのガソリンは5速マニュアルが標準で15,995ポンド(200万円)から、そしてディーゼル・モデルは6速ギアボックスとFWDという組み合わせだ。

■どんな感じ?

その装備は、シボレー・トラックスよりも意図的に豪華にされている。また、そのキュートなフロント・エンドやミッド・スペック以上に標準となる18インチ・ホイールも魅力的な装備だ。これらのことを看過してはいけない。というのも、小型のSUVを買うということは、ライフスタイルを買うということで、ルックスが魅力的であるかどうかは、既にそのクルマの価値を半分以上決めてしまうことなのだ。

一方、インテリアは成功しているとはいうことができない。正しい位置に正しいスイッチがあり、実用的には十分なのだが、それはヴォグゾールのインテリア・アーキテクチャーから突出したものではない。感触の良い上質なプラスティックや、その作りは明らかにライバルの平均よりは上である。しかし、ミニのように心を動かすという演出はない。

モッカは、優雅さ、快適性、そして真面目なハンドリングをゲルマン的な解釈で造り上げたクルマでもある。がっしりとしたステアリングと、固いシャシー・セットアップは、シボレー・トラックスよりも頑強な作りがされている。とはいうものの、コーナーではターン・インが容易で、しかもタイヤ・ノイズも静かだ。しかし、より大きいホイールと固いサスペンションは、マイナス面もある。初動の乗り心地は良いのだが、それを越えるとシャープなヒットがある。

ヴォグゾールは、機敏さをあえて求めなかったようで、凹凸を乗り越えた際の上下動は比較的長く続き、本来のSUVのような乗り心地を示す。しかし、これはタウンカーであり、そういった反応は望ましくないと思う。

残念なことに、1.7リッターのCDTiエンジンも、30.6kg-mのピーク・トルクを2000rpmから2500rpmで発生するのだが、扱いにくいスロットルの影響で、ギクシャクしてしまうことがあった。

■「買い」か?

ヴォクゾールのマーケットの読みが正しいのであれば、モッカは大きなマーケットを掴むクルマである。そして、多くの人々にとって、モッカは失望を感じさせるクルマではないだろう。しかし、乗り心地をはじめ、そのエンジンも必ずしも良いものではないし、シボレー・トラックスのような完璧さも持ち合わせていないのもまた事実である。

(ニック・カケット)

ヴォグゾール・モッカ1.7 CDTi エクスクルーシブ

価格 19,445ポンド(243万円)
最高速度 187km/h
0-100km/h加速 10.0秒
燃費 22.2km/l
CO2排出量 120g/km
乾燥重量 1354kg
エンジン 直列4気筒1686ccディーゼル
最高出力 138bhp
最大トルク 30.6kg-m
ギアボックス 6速マニュアル

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