タタとフォルクスワーゲン、提携交渉へ スズキ・ショックから6年

公開 : 2017.03.10 11:03  更新 : 2017.06.01 00:27

Autocar Indiaからのリポートによれば、タタは、新たなモデルレンジの開発に向けて、フォルクスワーゲンおよびスコダと提携交渉に入ったという。これは、フォルクスワーゲンにとってインド市場におけるシェア拡大の起爆剤となるものだ。

公式発表は10日か 交渉開始の舞台裏

フォルクスワーゲンのマティアス・ミューラーCEOと、タタ・モータースのマネージング・ディレクターであるギュンター・ブスチェクが覚書に署名したのは水曜日。つまりジュネーブ・モーターショーの場で取り交わされたことになる。また、本日10日金曜日になんらかの発表が行われるという情報もある。

交渉開始に向けた下地づくりは、1年以上前から進められてきた。焦点は、フォルクスワーゲンのMQB-Aプラットフォームを共用できるか否かであった。

タタ フォルクスワーゲン それぞれのメリットは?

しかし、インド市場にとってMQB-Aプラットフォームはあまりに高価なため、タタは自社製のアドバンスト・モジュラー・プラットフォーム(AMP)を利用し、それをアライアンス生産するモデルに適用する考えだ。

これによりタタは、エンジンの開発にリソースを集中することができる。高価なドイツ製エンジンは使用せず、その代わりにフォルクスワーゲンのエレクトリカル・テクノロジーを取り入れるのが狙いだと考えられる。

今回の提携はインド市場をターゲットにしたもので、フォルクスワーゲンとスコダがシェア拡大を目指すうえで欠かせぬ要素になるだろう。タタにとっては、新プラットフォームの開発費削減というメリットがある。


▶国内ニュース / トヨタとスズキが業務提携に向けた覚書を締結

おすすめ記事