「夢の3台持ち」 あなたなら何えらぶ? 英国編集部の場合 パート1

公開 : 2017.04.29 17:00  更新 : 2017.06.01 00:21

ランドローバーと羊をめぐる冒険

ランドローバーは長年連れ添っている。わたしの父が、バカ息子たちの練習グルマとして買い与えたものだ。初心者でも壊せないタフなクルマである。

この遅いカメは1981年にウチに来た。驚くほどにパワーがなく、わたしはこのクルマでオーバーステアを学んだ。

また、このクルマでわたしはちょっとした有名人にもなった。というのも、ドライバーライクなデザインで7人乗りのシートも備えているのだが、その車内に14人を詰め込んだという逸話からである。

長年寄り添ってきたというセンチメンタルな部分からずっと持っているが、実のところこのクルマを必要とする環境でもあった。


隔地に住んでいるため、雪深い道を行かなならないの。道中必要なのは電気仕掛けのトリックなんかではなく、地上と車体のクリアランス。そして軽量であることと、まともなタイヤであることだ。

そういうコンディションのなかだと、わたしのシリーズⅢは現代のクルマにも負けない性能を発揮し、わたしと、たまに乗せる羊たちをも様々な場所に運んでくれる。1年のうち数日、このクルマなしには生活ができない状況もあるのだ。


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