意外なものが素材に使われた変わり種のボディ&シャシー、ベスト10(第4位〜第1位、そして番外編)

公開 : 2017.05.28 00:10  更新 : 2017.06.01 00:19

もっと、奇妙なボディたち

キャンバスを覆うチキンワイヤー

デトロイトで作られたボディは、木のフレームの上に亜鉛鋼板素材の網目状の材料を用い、更に綿の詰め物としてあらかじめ染色された布地などが使われた。それらは、軽量で、補修が簡単でガタガタしないと言われた。

小枝

1912年製造されたビーコンの、その茎で出来たボディはわずか27kしかなかった。固い材料の枝はプロペラシャフトにも使われた。 

リベット打ちされた鋼鉄ユニット・ボディ

1913年製ラゴンダの11.1hpのライトウエイトには、シャシーとボディ・フレームの角に錫メッキされた鉄製のリベットが打たれた一体型タブ構造が採用された。ただし、アルミニウム鋳物製のオイルパン、クラッチ・ハウジングとギアボックスは、全てしっかりとしたボディにボルト止めされていた。

アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)

各色に成形されたプラスチック(ABS)パネルがシトロエン・メアリに使われた。このメアリは、1968年から88年まで4万5000台が製造された

アルミニウム鋳物

1920年には、バーミンガムにあるプレミア・アルミニウム・キャスティング会社が、10hpのカルソープ社製のクルマのシャシーに77kgの鋳造ワンピースの、ドアがない、トランク・カバーもないシェル・ボディを製作した。これには、ダッシュボードと、小窓も統合されていた。

プレス・スチール構造

ランチアの有名なラムダは1922年にデビューしている。ボディ、シャシーは骨組み状態で、トランスミッションのトンネルが骨組みのその中を走っていた。

合金製骨組み

バーカー社は1931年にバームブライト・アルミニウム合金製のフレームをメルセデスに載せた。パネルは骨組みとリベット打ちで固定され、乾燥ボディ重量は44kgだった。

ユリノキ材の支柱

3層構造の支柱が対角線状に木製フレームに繋げられたシャシーに、ウッド製のボディが1925年製ブガッテに被せられた。このクルマはアンドレのデュボネット・イスパノH6として知られている。

コルクパネル

塗装されたコルクパネルが木と金属のフレームに接合された1929年製べスターズ・アンド・ネイリニック。パナール社のクルマは、軽量で静かで、冬あたたかく、夏涼しいメリットがあると言われた。

紙製の張り子

レスリ・バラミー社の1934年製オースティン・セブンは、シャシーにボルト止めされたスチール支柱を持つボディに、ラミネート加工された紙が貼られたもの。この紙製の張り子のボディには、銅とセルロースが吹き付けられていた。

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