1000ps超の4人乗り新型スーパーカー『デンツァZ』発表 デザインは元アルファ・ロメオのデザイナー 欧州市場を強く意識

公開 : 2026.04.25 07:05

BYDの高級ブランド、デンツァから新型EV『Z』が登場しました。欧州市場を強く意識した1000ps超の4人乗りスーパーカーで、今夏グッドウッドでデビュー予定。クーペとコンバーチブルが用意されます。

従来と異なるデザインを採用

BYD傘下の高級ブランドであるデンツァ(騰勢)は、北京モーターショーにて、新型のフラッグシップモデル『Z』の量産仕様を公開した。

新型Zは最高出力1000psを超える4人乗り電動スーパーカーであり、0-100km/h加速タイムは2.0秒未満とされている。これはリマック・ネヴェーラと同等の速さだ。

北京モーターショーで公開されたデンツァZ
北京モーターショーで公開されたデンツァZ    AUTOCAR

7月に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、実走行を披露する予定だ。

デザインを手掛けたのは、BYDのチーフデザイナー、ヴォルフガング・エッガー氏で、過去にはアルファ・ロメオ8Cコンペティツィオーネなどを担当したことでも知られる。曲線基調の滑らかなボディラインとクリーンなキャブフォワード・シルエットなどは、コンセプトカーを忠実に踏襲したものだ。

ターコイズとイエローで明るく彩られた車内は、BYDの従来のスタイルから一線を画し、物理的な操作系や角張ったステアリングホイールが採用されている。ドライブモードやサスペンション調整機能と思われるものも確認できる。

センターコンソールやバケットシートの背面にはカーボンファイバーが露出し、スポーティな性格を強調している。

欧州向けの高級スポーツモデル

異例のことだが、デンツァはZをまず欧州で発売する。英国やドイツの伝統的なメーカーが支配してきた同市場で足場を固めてから、中国での販売を開始する方針だ。

詳しい仕様詳細についてはまだ明かされていないが、デンツァは以前、Zにはステアバイワイヤ・システム、4基の独立制御モーター、そしてハイパーカーのヤンワンU9と同じ「DiSus-M」磁性流体サスペンションが搭載されると述べていた。

北京モーターショーで公開されたデンツァZ
北京モーターショーで公開されたデンツァZ    AUTOCAR

そのため、路面の変化を予測してシャシーを自動的に調整するダンパー技術が搭載されることになるが、ヤンワンU9のようにジャンプすることができるかどうかは未確認だ。

価格についてもまだ言及されていないが、スペック上ではZの最も近いライバルはマセラティ・グラントゥーリズモ・フォルゴーレで、その価格は18万ポンド(約3880万円)からとなっている。

既存のライバル車よりも低価格で展開する可能性もあるが、まもなく発売予定のシューティングブレーク『Z9 GT』の約10万ポンド(約2150万円)よりは、当然ながら大幅に高くなるだろう。

北京モーターショーのブースに展示されているのはソフトトップのコンバーチブルだが、クーペ仕様も用意される予定だ。さらに、最近ドイツのニュルブルクリンクで大型リアウィングを装着してテスト走行しているのが目撃されたように、ハードコアなサーキット仕様も登場する見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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