影にテスラの技術者アリ ルーシッド・グラビティ 7シート(1) 総合838psの3列クロスオーバーが欧州へ
公開 : 2026.04.24 18:05
テスラの技術者が移籍し誕生したルーシッドが、欧州へ上陸。従来の高級車やテスラと一線を画す車内に、総合838psの電動パワートレインを備え、走りはスーパーカー級。UK編集部が評価しました。
テスラの技術者が移籍して誕生したルーシッド
ルーシッド・グラビティ 7シートの車内は広い。巨体だから当然かも知れないが、バッテリーEVでは必ずしも当てはまらない。ポルシェ・タイカンもルノー5 E-テックも、パナメーラやクリオ(ルーテシア)と比べれば、狭いことは否めないからだ。
駆動用モーターとバッテリー、インバーター、高度な制御ユニットを巧みに実装するには、エンジンやトランスミッション、ガソリンタンクを配置することとは別の、設計力が必要になるのだろう。自動車エンジニアにも、変革は求められている。

その点で、テスラは従来の自動車メーカーを凌駕していた。まったくの白紙状態から電気自動車を設計し、量産化したからなはず。既成概念へとらわれず。
テスラの技術者が移籍して誕生したルーシッドが、高い完成度を得ていたとしても不思議ではない。最近まで同社のCEOだったピーター・ローリンソン氏は、イーロン・マスク氏のもとで戦略的技術顧問を務めていた経歴を持つ。
ノーズの短いステーションワゴン風ボディ
グラビティは、アメリカ車だから大きい。全長5030mm、全幅2000mm、全高1660mmという車格を持ち、7シートのロングレンジ版、グランドツーリング仕様では車重は2749kgに達する。メルセデス・ベンツEQS SUVより、100mm以上短いが。
全高は印象的に低く、ノーズの短いステーションワゴン風プロポーションはスリムで、写真より本物の方がカッコよく映る。流麗なスタイリングは、特徴的な雰囲気を放つ。

駆動用バッテリーは、標準仕様で89.0kWh。グランドツーリングには、123.0kWhもの容量が与えられる。駆動用モーターは、前が296ps、後ろが680psの2基体制で、システム総合838ps。グランドツーリングの航続距離は、711kmがうたわれる。
サスペンションは、標準でエアスプリング。オプションで3チャンバー式にアップデートでき、後輪操舵システムも実装できる。
従来の高級車やテスラとは一線を画す車内
ドイツ価格が約10万ユーロ(約1800万円)からというグラビティだから、ライバルはEQS SUVやボルボEX90など。それは、インテリアの仕上がりを見れば納得できる。
デジタル技術が前面に押し出され、ダッシュボード上にはワイドなメーター用モニターとタッチモニター。同時にウッドやレザー、ファブリックなど、上質な素材が巧みに展開される。センターコンソールのガラス製リッドなど、細部の処理も好ましい。

雰囲気は、従来の高級車とは一線を画す。それでいて、ミニマリスティックなテスラとも異なる。物理スイッチは、もっと数が欲しいところではあるが。
グラビティ 7シートの場合、座席は3列並び、その名の通り定員は7名。車内空間はEQS SUVより遥かに広く、シートの座り心地も素晴らしい。2列目には、過去イチで堅牢そうな折りたたみ式テーブルが備わる。









































































































































