911派生のルーフライン採用 ポルシェ新型『カイエン・エレクトリック』クーペモデル初公開 モーター出力最大1156ps

公開 : 2026.04.25 11:45

ポルシェは『カイエン・エレクトリック』のクーペモデルを公開し、4月24日より日本で予約受付を開始しました。従来のSUVモデルと基本構造は同一ですが、空力性能の向上により航続距離は最大669kmへと伸びました。

航続距離は669kmへ

ポルシェは北京モーターショーで、『カイエン・エレクトリック』のクーペモデルを公開した。パワートレインは共通だが、航続距離は長くなっている。

新型『カイエン・クーペ・エレクトリック』は、911から派生したという滑らかなルーフラインを備え、全高も24mm低い1650mmとなったことで空力性能が向上。空気抵抗係数(Cd値)は既存のSUVモデルの0.25に対し、わずか0.23を実現した。

カイエン・クーペ・エレクトリック
カイエン・クーペ・エレクトリック    ポルシェ

これにより、同じ108kWhのニッケル・マンガン・コバルトバッテリーを使用しつつ、航続距離は18km延長されて最大669km(WLTP)となった。

ただし、実用性には多少の影響がある。低いルーフラインにより荷室容量がやや縮小し、SUVモデルの506Lから454Lへと減少した。後部座席のヘッドルームには大きな違いはない。電動リクライニング機能付き2人掛けレイアウトか、標準的な2+1ベンチシートのいずれかを選択できる。

カイエンの製品ライン責任者であるラルフ・ケラー氏は、「カイエン・クーペは当社にとって非常に重要なモデルです。欧州においてはカイエンの販売の約半分を占めており、ニッチな選択肢ではありません。多くの人々が求めており、SUVよりも選ばれるでしょう」と語っている。

パワートレインは3種類用意

基本構造において、新型カイエン・クーペ・エレクトリックは、SUVモデルのカイエン・エレクトリックと同一であり、親会社フォルクスワーゲン・グループのPPEプラットフォームを採用している。このPPEは、『マカン・エレクトリック』やアウディQ6 eトロンにも採用されている。

日本国内向けには、3種類のモデルが用意される。エントリーモデルには最高出力408psのデュアルモーターパワートレインが搭載され、ローンチコントロール使用時にはオーバーブーストにより442psへと向上。0-100km/h加速タイム4.8秒、最高速度230km/hに達する。

カイエン・クーペ・エレクトリック
カイエン・クーペ・エレクトリック    ポルシェ

中間モデルの『カイエンSクーペ・エレクトリック』は、544ps(ローンチコントロール使用時は666ps)のデュアルモーターを搭載し、0-100km/h加速3.8秒、最高速度250km/hとなる。

最上位モデルの『カイエン・ターボ・クーペ・エレクトリック』では、857psのデュアルモーターを搭載するが、ローンチコントロールを起動させると最大1156psへと強化される。0-100km/h加速2.5秒、最高速度260km/h。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ヴィッキー・パロット

    Vicky Parrott

    2006年より自動車ジャーナリストとして活躍している。AUTOCARを含む複数の自動車専門誌で編集者を歴任した後、フリーランスとして活動を開始し、多くの媒体で執筆を続けている。得意分野はEV、ハイブリッド、お菓子。2020年からは欧州カー・オブ・ザ・イヤーの審査員も務める。1992年式のメルセデス・ベンツ300SL 24Vの誇り高きオーナーでもある。これまで運転した中で最高のクルマは、2008年のフォード・フィエスタSTとアルピーヌA110。どちらも別格だ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事