シャンティイ・アート & エレガンス・リシャール・ミル

2017.09.10

ベスト・オブ・ショー ブガッティフェラーリ

クラシック/ヒストリックカーのベスト・オブ・ショーであるコンクール・デタは、ベスト・オブ・ショーの戦前車クラスをアメリカ人のロブソン・ウォルトンとピーター・マリンが所有する1936年型ブガッティ・タイプ57アトランティック(S/N: 57374)が受賞した。戦後車のクラスは、オリビエ・ジャンドビアンとフィル・ヒルのドライブにより1958年のル・マンで優勝したヒストリーを持つフェラーリ250テスタロッサ58(S/N: 0728)(マイケル・カドリー卿所有)に与えられた。

ラリークラブミーティングと多彩に開催

このイベントで唯一の「動」のプログラムがラリーだ。クラシックカーとスーパーカーの2クラスに分けられ、30台ずつがシャンティイ城をスタート・フィニッシュするも、それぞれが別のルートで行われた。スーパーカー・クラスでは途中にサーキット走行が組み込まれるなど、変化に富んだルートが用意されていた。

シャンティイ城の回りのグリーンでは、42のクラブによるクラブ・ミーティングを開催。そこには800台が集まり、グリーンの上でピクニックする光景も見られ、ガーデンパーティーを成功させる一助となった。参加クラブの中で最も優れた展示をFFVEが表彰するグランプリ・デ・クラブは、フィアット・ファンクラブに贈られている。

クルマ以外のプログラムも充実

シャンティイでのコンクール・デレガンスでは、ファッションデザイナーによる新作を纏うモデルがクルマとともに会場を巡るのが特徴だ。それ以外にも往年のコンクール・デレガンスと同じように最新のファッションを紹介するショーやビューティ・ワークショップが城内で行われるほか、コンサート、フレンチアートの展示のほか、乗馬や城内見学、キッズカー走行会、ヨット試乗、クラシックゲームも行われ、家族連れでも一日飽きずに楽しめるプログラムが用意されていた。

 
主催者の発表によれば来場者も年々増えており、今年の来場者は前年比20%増の1万6300人と発表され、着実に成長を遂げていることが分かる。


参加者も地元フランスが35%に対し国外のエントラントが65%を占めることから、開催4回目にして国際的なポジションを得ていることが理解できよう。ツアー・オートやル・マン・クラシックを成功させてきた主催者だけに、来年はより進化した内容で開催されるに違いない。

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