まだまだ頑張る現役総編集長の奮闘録

2026.07.05

今回の笹本総編集長コラムは、なんとポルシェ・タイカンが充電不能のトラブルに見舞われたエピソードです。10万キロを目指すと決心したところに……。内燃機関に比べ、まだまだEVは完璧ではないようです。

【実際に購入レポート】ポルシェ・タイカンの長期テスト(27)2回目の充電システムのトラブルが発生しました

もくじ

タイカン、2度目の充電不能に
“EVはまだまだ” を痛感
MY27タイカンが発表されました
ルーチェはEV時代のフェラーリといえるか?
F40アンベールの時の衝撃

タイカン、2度目の充電不能に

充電不能になった笹本総編集長のポルシェ・タイカン。メーターパネルには『エレクトリカルシステム故障 要整備』の表示が。 写真:戎大介

6月29日現在、走行距離6万5740kmを走破したタイカンだが、今回は残念な報告をしなければならない。

6月8日に、甲府の常磐ホテルで8kWhの通常の充電を行ったところ、90%までで充電が停止してしまっていた。

もう一回セットし直すと、今度はタイカンのメーターパネルに『エレクトリカルシステム故障 要整備』の文字が出て、すべての機能が停まってしまったのである。

ただちにポルシェの担当営業のT氏に連絡し、レッカーでの引き取りと修理をお願いしたが、充電不能になったのはこれが2回目で、1回目は4万4080km時に普通充電のみが不能となったと記憶している。

この時は、急速充電は可能だったので、途中のSAで30分充電を行って帰宅し、工場に入場させたが、今回はその場で何もできなくなってしまった。

“EVはまだまだ” を痛感

自走不能となったため、ウインチで積載車に積み込まれるポルシェ・タイカン。 写真:戎大介

T氏によると、この種のトラブルは症状が3種類に分類され、普通充電ができなくなるだけの場合と、今回のように故障表示が出て機能が停止するが、ギアがニュートラルには入る場合と、全くシフトもできなくなってその場で文鎮になってしまう場合に分かれるそうだ。私は3種類のうち、2つの体験をしてしまったことになる。

結局、高電圧充電器(HV-OBC)の故障ということでパーツを交換し、1週間ほどの入場で修理は完了した。もちろん、メーカー保証で費用は無料である。

しかし、この種のトラブルはいつ起きるか予測がつかず、たまたま今回は旅館の広い駐車場で発生したからレッカーにもすぐに載せられ、代替のクルマも手配できて良かったが、これが出先だったらかなり苦労したと思う。

今回の件で、内燃機関のポルシェに比べ、まだまだEVは完璧ではないということを改めて痛感した。

MY27タイカンが発表されました

ポルシェ・タイカン2027年モデルに装備された『Eシフト』。 写真:ポルシェ

先日、タイカンの2027年モデルが発表になった。当然のことながら、様々な改良が施されているが、最も目を惹いたのは、オプションで8速の疑似ギアチェンジ『Eシフト』が装備されたことだろう。

これは魅力的で、さらに楽しいドライビングが楽しめそうだ。とはいえ、この装備だけで買い替えをするというほどの気にはなれない。

特に今年は、イラン戦争のため石油の供給が不安定となり、再びBEVが見直され、販売が持ち直しているという。

トランプの意図とは逆の結果になっているのは滑稽だが、このような状況になると、ますます今のタイカンの距離を伸ばしてゆくのが一番賢いという結論にならざるを得ない。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
  • 撮影 / 編集

    戎大介

    Daisuke Ebisu

    1972年生まれ。学生時代はゲージュツを志すもネコ・パブリッシングの関連企業に就職し、個人売買情報誌クアントや通信販売SCENA、自社広告などの制作に携わる。その中で取材/撮影から執筆/デザイン/編集までを1人で完パケする仕事スタイルを確立し今に至る。現在は甲府は湯村温泉で半ば隠者となりながら、当サイトのスペシャルショップと常磐ホテルSNS更新で命脈をつなぐ。写真機材はクルマメディアの現場では他に出逢わないPENTAX。

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