Ferrari 70 Years Exclusive Japan Rally

2017.10.12-14

フェラーリ70周年を祝した「フェラーリ・エクスクルーシブ・ジャパン・ラリー」が開催。日本を象徴するポイントめぐりながら、伊勢神宮を目指します。

text & photo:Kazuhide Ueno(上野和秀) photo:Ferrari Japan(フェラーリ・ジャパン)

70台の跳ね馬 祝賀ラリーに参加


フェラーリの70周年を記念し世界各国で開催されてきた「Driven by Emotion(情熱に突き動かされて)」だが、日本では10月12日~14日に開催された。

初日となる10月12日に東京の両国国技館で、ラリー参加者とゲストを招いた「セレブレーションディナー」が開催された。伝統、歴史、パワー、格式、パフォーマンス、エクスクルーシブ性。フェラーリと同じ価値観を共有する相撲の聖地で、70周年式典の幕を開けた。呼び出しの拍子木が響き、第34代 木村庄之助による口上でイベント名が呼び上げられたあと、ラ フェラーリ・アペルタがアンヴェール。いつもは大相撲の熱戦が繰り広げられる場所に飾られたラ フェラーリ・アペルタは、場所に負けない存在感を放ち、来場したフェラリスティの熱い視線を集めた。


記念イベント「Driven by Emotion」のメインプログラムとなるのが「Ferrari 70 Years Exclusive Japan Rally」だ。フェラーリ70周年を祝して表情豊かな秋の日本を駆け巡りその魅力を再発見するエクスクルーシブなラリーツアーとして開催されたもの。70周年にちなみ参加台数は70台とされ、日本各地から熱心なフェラリスティが集まった。

10月13日朝に生憎の天候のなかラ フェラーリ・アペルタを先頭に国技館を出発しラリーがスタートした。今回のラリーにはラ フェラーリ・アペルタのほかラ フェラーリ、エンツォ・フェラーリ、F12tdfを始め、70周年記念テーラーメイド限定車や数多くの488、458にくわえ、512BBなどのクラシケ・モデルの姿も見られた。

ラリーは国技館を出発してから御殿場にある富士松展望台を経て、ランチ会場となる日本平ホテルに到着。生憎の天気で富士山と美保の松原の眺望を楽しむことはできなかったが、フェラリスティ同士のランチを楽しんだ。食事の後は一路西を目指し、竹島(愛知県蒲郡市)を駆け抜け、名古屋の中心部にある広小路通に到着。ここで70台のフェラーリを整列させ、名古屋市民に雄姿を披露した。小雨降るなか多くの人が集まり、共に70周年を祝った。そののち、この日のゴールとなるヒルトン名古屋に無事到着した。

日本の歴史を感じさせるゴール地


10月14日は名古屋をスタートした後、松阪市内にある松阪牛で著名な老舗和田金でランチに舌鼓を打った。食後は日本を象徴する場所である伊勢神宮の内宮を目指しリスタート。70台のフェラーリは伊勢神宮のパーキングに到着し、地元の方や観光客が70台ものフェラーリを熱心に眺め、子供たちは大喜びだった。徒歩で内宮を厳かに参拝したのち、外宮にほど近い神宮徴古館がラリーのフィニッシュとされた。ゴール地点では、フェラーリ・ジャパン、リノ・デパオリ社長が出迎えて、ラリーはここで終了した。

最終日を締め括るガラディナーは、歴代皇族が宿泊し国指定重要文化財である賓日館(ひんじつかん)で行われた。歴史を感じさせる桃山式の広間でのガラディナーは、普通では体験できないものだけに、いつになく記憶に残ったことに違いない。

こうして日本におけるフェラーリ70周年イベントは、日本の歴史と美をフェラーリで巡り再確認するという目的を果たし、成功裏のうちに幕を閉じた。

関連テーマ

おすすめ記事