F1、経営権がリバティ・メディアに 苦境は改善? 解決策とは

公開 : 2017.12.03 18:10  更新 : 2018.01.11 16:40

F1の苦境 立ち向かうには

「各チームと積極的に関わることで、全ての関係者にとって本当に価値あるものを作り出すためのビジョンを構築しようとしています」とキャリーは言う。

「いま行っている協調的な議論には満足しています。こういった議論には時間が掛かりますが、このスポーツの長期的な利益のために、われわれがさらに協力していくべきだという事には、みんなが理解を示してくれています」

キャリーは時にF1界を混乱させるような物言いをするが、間違いなく彼は自分が何をしているかを理解している。市場の支持が無い限り、有料テレビに過度に注力しないという方針を明確にしており、これはF1の主要マーケットが賛同する考え方だ。

キャリーは無料放送からの切り替えがF1を苦境に立たせていると考えており、リバティはこの状況を変え、F1を主要なTVチャンネルで中継される状況に戻そうとしている。

同時に、OTTと呼ばれるインターネット・サービスにより、地上波TVやケーブル・チャンネル、衛星放送を経由することなく、ファンが直接F1に繋がる事ができるようにする計画も存在する。

もちろん、このためには巨額の資金が必要になるが、世界中のF1ファンの数を考えると、この計画によってもたらされる利益は莫大なものになるだろう。

一方で既存のTV中継もこれまで同様継続される。つまり、ファンにF1を届けるための答えはひとつではないという事だ。

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