【史上最大規模のF1デモラン】ホンダ・ゼロSUVも日本初登場!レッドブル・ショーラン&ファンイベント開催

公開 : 2025.04.19 11:45

去る4月2日に開催された『レッドブル・ショーラン』は、日本における史上最大規模のF1デモランイベントとなりました。日本初登場となるホンダ・ゼロSUVの姿もあったようです。高桑秀典がレポートします。

街中の特設コースをF1マシンが走行

『Red Bull Showrun×Powered by Honda』(以下レッドブル・ショーラン)という名称で去る4月2日に開催された特別な催しは、日本における史上最大規模のF1デモランイベントとなった。

三重県の鈴鹿サーキットで4月4~6日に開催されたF1日本グランプリに先駆け、トップチームの面々が東京お台場の公道を封鎖した特設コースにてF1マシンのデモンストレーション走行を披露するイベントが実施されたのだ。

日本初登場となるホンダ・ゼロSUVもパレードランに登場。
日本初登場となるホンダ・ゼロSUVもパレードランに登場。    本田技研工業

レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン選手と角田裕毅選手、レーシング・ブルのアイザック・ハジャー選手とリアム・ローソン選手という注目のドライバーたちが参加。

F1マシンは、レッドブル・レーシングの『RB16B』と『RB7』、レーシング・ブル2025年リバリーの『RB7』、1965年にホンダがF1初優勝を果たした時の『ホンダ RA272』という4台からなるラインナップ。しかし、当日の朝まで生憎の天候だったこともあり、往年の名車RA272は残念ながら出走しなかった。

東京の公道でF1マシンがデモランを披露するのは2019年以来、今回が2度目となる。前回はホンダがレッドブル・レーシングにパワーユニットを供給し、F1グランプリに参戦した2019年に『レッドブル・ショーラン』として開催。

日本の技術力の高さの象徴的存在である、自動車産業の偉大さを体感できるイベントとして、ホンダの青山本社に程近い明治神宮外苑いちょう並木通りが舞台であった。

F1好きとして有名な堂本光一さんがMCを担当

F1日本グランプリ直前に開催されたデモランイベントのレッドブル・ショーランは、東京のベイエリアというロケーションで、F1マシンのスピード、排気音、匂い、迫力ある疾走感、躍動感、臨場感をより多くの人々に感じてもらうために実施された。

特設コースにはタイトなヘアピンコーナーが設けられ、ドライバーたちがここでもF1マシンならではの性能を存分に発揮。キレイなスピンターンを披露し、観客たちはわずか数メートル先で爆音を響かせながら駆け抜けるF1マシンの迫力に酔いしれた。

「MCですけどF1が走っているときは黙っちゃいますよ」と話し、盛り上げていた堂本さん。
「MCですけどF1が走っているときは黙っちゃいますよ」と話し、盛り上げていた堂本さん。    山本佳吾

レッドブル・レーシングに移籍したばかりというタイミングでイベントに参加した角田選手は走行後に、このように話した。

「東京でF1に乗るというのは、子どもの頃に想い描いた夢物語です。映画の世界だといえます。レッドブル・レーシングとホンダのラストランを彩ることができて、日本人として嬉しいです。トップチームからのオファーは人生の中でなかなか巡ってこないことなので、クリスチャン・ホーナー代表と対面で話した際に、乗りますという返事を伝えました」

F1マシンのデモランはライブで中継されたが、MCを担当したのが大のF1好きとして知られるタレントの堂本光一さんだった。「せっかく現場にいるのにデモランを生で観られないのが残念」と話していたが、解説を務めた松下信治さんと一緒にF1の魅力を観客に伝えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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