アストン・マーティン・ラピード・シューティング・ブレーク・ベルトーネ・ジェット2+2

公開 : 2013.05.21 22:00  更新 : 2017.05.29 18:21

■どんなクルマ?

アストン・マーティン・ラピード・シューティング・ブレーク・ベルトーネ・ジェット2+2という名前が公式に与えられたモデルだが、これはアストン・マーティン好きのバリー・ウィアー氏のためにベルトーネが製作したワンオフ・モデルだ。

しかし、このモデルをアストン・マーティンが正式にカタログ・モデルとして載せるという噂もある。10台未満の生産であればベルトーネによって製造され、それが10台以上であるならばゲイドンで製造されるだろうという話もまことしやかに伝わってきている。

どちらにせよ、このシューティング・ブレークのスタイルを見た瞬間に、これが”正しい”スタイルであるということは明白にわかる。実際、アストン・マーティンが社内で製作したと思えるほど、極めて自然なフォルムなのだ。ちなみに、そのデザインは、元ローバーのデザイナーで、現在は海外で仕事をしている誇り高き英国人デザイナー、エイドリアン・グリフィスが主なデザインを手がけたものだ。

このようなワンオフのモデルの価格を想像するのは難しい。しかし、最低£1,500,000(2.3億円)の値段はつけられることだろう。

メカニカル・パートはラピードとまったく同じだ。エンジンは470bhpのV12を搭載し、後輪を駆動する。

「われわれは一度クルマを完全にバラバラにしてから、再度組み立てるという工程をとった。しかし、低く後ろにマウントされたパーツが多かったので、大幅にテールを持ちあげたデザインになることは当初からわかっていた。」とグリフィス。「われわれが成し遂げたものをとても誇りに思う。クライアントにも満足してもらえたし、アストン・マーティンにも満足してもらえた。」

■どんな感じ?

実際、ラピード・シューティング・ブレークは大きいが、非常に繊細さを感じるデザインだ。そのフロント・シートは標準的なラピードよりも広く、そして軽く感じる。その反面、リア・シートのレッグ・スペースはないものに等しい。しかし、そのブート・スペースはリア・シートの後ろに大きく確保されている。これが大きな違いだ。そして、これがシューティング・ブレークの価値なのである。

通常の走行ではラピードと代わることがない。パフォーマンスは素晴らしく、エグゾースト・ノートが心地良いサウンドを奏で、ステアリングはサクサクと反応する。ドライブしている分には、本当にラピードとかわることがない。これこそが、クルマを造り上げたベルトーネに対する最大の賛辞ではないだろうか。

■「買い」か?

このクルマはだた一人のためのスペシャルなモデルであり、買うことは出来ない。しかし、この心奪われるアストン・マーティンに関する噂が本当になるとすれば、近い将来、その状況は変わるかもしれない。また、その噂が例え本当になったとしても、その生産台数は限られたものとなるだろう。

ベルトーネは素晴らしい仕事をした。そして、アストン・マーティンが今後やるべき仕事は、このシューティング・ブレークを生産することであろう。

(スティーブ・サトクリフ)

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