スーパーサルーン対決 パナメーラvsラピード 感性で選ぶなら 回顧録

公開 : 2019.01.03 07:40

アストン マーティン・ラピードが発売され、最大のライバルであるポルシェ・パナメーラと比較しました。工業製品として優れているのは明らかにパナメーラですが、テスターはどちらか買えるとしたら迷わずラピードを選ぶといいます。

もくじ

アストン初の4ドア車
デザインも造りも正反対
古典的レイアウトのアストン
加速力はパナメーラの圧勝
ラピードの高い運動性能
ワインディングでも楽しめる
使い勝手ではパナメーラ有利
4WDかV12か
感性のレベルでの勝負
クルマとして優秀なのはパナメーラだが

アストン初の4ドア車

あの懐かしくも哀れなアストン マーティン・ラゴンダをご記憶だろうか。ご存知ならば心の奥底にそっとしまいこんでおこう。「史上最低の信頼性」という不名誉な評価を与えられた初代モデルや、その1970年代のアンチヒーローに対して昨年アストン マーティン自らが取った、思わず息が止まるほど醜悪極まりないコンセプトカーにその名を冠してジュネーブ・ショーに出展するという最大級の侮辱とも思える愚挙に、心を乱されないようにしようではないか。

そしてそれは、アストン自身の願いでもある。彼らはこのラピードを、「同社史上初の4ドア車」として売り込みたいからだ。そのために、ラゴンダの名とともに刻印されているアストンにとっては痛ましくも呪わしい記憶を、彼らはすべて消し去りたいわけである。

皆さんもおわかりのように、ラピードの美しさは往時のラゴンダの醜さとは対照的であり、仕上げについても当時のラゴンダの粗雑さとはまるで正反対の上質さだ。だが、本当に大切なのは、走りがどれほどの水準にあるのかのほうだ。具体的にはポルシェパナメーラ・ターボに匹敵するほどなのか、それが問題なのだ。

その答えがようやく明らかになった。とある週末、公道とサーキットで数百kmにわたってシュトゥットガルトの怪物を相手に駆け回り、コンセプトもランニングプロトも先に出しながら最後にパナメーラに先を越されてしまったラピードの本当の姿を確認できたのである。

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