車輪が3本付いたフレームに原始的なエンジン 3輪自動車レースに参戦 後編

2019.09.15

1896年「レオン・ボレエ」 オーナー:デイブ・ピタック

フランス製のレオン・ボレエのエンスージャスト、ピタックが古い機械へ興味をいだいたのは幼少期。彼の叔父がキングストンで自動車工学の講師をしていた影響による。ビンテージ・シルバーストーンというクラシックカーのイベントに連れて行ってもらっていた。「まだ10歳くらいの時、消防マーシャルを体験させてくれました」

「わたしの初めてのビンテージカーは、3ホイラーも含めるなら、初期のモーガンです。しかし、わたしにとって本当の意味でのビンテージカーは、このレオン・ボレエ。クルマとオートバイをともに愛する気持ちを結んでくれるものです。ロンドンからブライトンまで走るベテラン・カー・ランや、パイオニア・ランというイベントに参加していますが、レオンはモーターサイクルに該当します」

 1896年「レオン・ボレエ」 オーナー:デイブ・ピタック
1896年「レオン・ボレエ」 オーナー:デイブ・ピタック

ピタックがボレエを手に入れたのは1983年。それ以来、ずっと魅了されているという。「エンジンの最高出力は3.5psで、排気量は865ccです。142mmもあるロングストロークなので、トルクフルなんです。電気もなく点火プラグはないので、バーナーが付いています。キャンプで使うオイルストーブのようにガソリンを燃やして、炎で細いパイプを加熱します。オリジナルはプラチナでしたが、今はステンレス製です。それが、点火プラグのかわりなんです」

「高温のガスは圧縮され、燃焼を引き起こします。エンジンの点火時期の制御は殆ど不可能ですが、炎の量の加減で多少は可能です。熱く加熱することで燃焼を促し、より多くのパワーが得られます」

 

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