車輪が3本付いたフレームに原始的なエンジン 3輪自動車レースに参戦 後編

2019.09.15

1902年「ド・ディオン・ブートン」 オーナー:デビッド・カード

デビッドのビンテージ・マシンへの興味は1960年半ばまでさかのぼり、この週末のレース参戦へとつながっている。「英国映画のアイスコールド・アレックスで見た緊急車両を今でも鮮明に覚えています。それ以来、古いクルマへの興味は深まり、自分でも所有したいと思ってきました」

1971年にデビッドは1930年代後半から製造されていたMG TCを手に入れ、双子の兄弟とともにレストアした。「その後、1981年にロンドンからブライトンまで走る、ベテラン・カー・ランに参加して、なにか感じるところがあったんです。そこで中古車情報雑誌のエクスチェンジ・マーケットを読んでみたら、今回も乗ってきた8psのリア・エントランス・トノーを見つけました」

1902年「ド・ディオン・ブートン」 オーナー:デビッド・カード
1902年「ド・ディオン・ブートン」 オーナー:デビッド・カード

クルマはその2年前にスイスのシャトーで発見され、キャブレターのエア調整用ネジが掛けていことに気づくまで、かなり手を焼いたそうだ。「コーススレッド・ネジをキャブレターに差し込んで、人生で一番の力で挿入しました。そしてハンドルを3回転させて以来、まったく問題はなくなりました。手入れも良くしていると思います。可動部分はすべてグリスアップしてあります」 とデビッドは話す。

「殆どの機能部品は露出しているので、グリスアップは簡単で、500kmくらいならそのまま走れます。お金もかかっていますが、あまり振り返らないようにしています。むしろ、これほどの喜びを与えてくれた、最高のお金の使い方だと思います。田舎道を走らせれば、タイムマシンのように、新車だった頃と同じ音や匂い、体験が味わえるんですから」

 

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